2018 Fiscal Year Research-status Report
心拍変動からみた重症心身障害児の自律神経機能の発達に関する研究
Project/Area Number |
18K10497
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
松井 学洋 関西学院大学, 教育学部, 助教 (70549211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 名誉教授 (10216658)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 重症心身障害児 / 自律神経機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、重症心身障害児(以下、重症児)の自律神経機能の発達過程とその影響因子を定量的・縦断的に解明し、必要な看護援助を明らかにしようというものである。2018年度は、小型の心拍変動記録装置ActiHR4(CamNtech社製、イギリス)、解析ソフトActiheart Software、解析用PCを購入し、測定方法の確認と手技の標準化を図った。また、研究協力機関及び研究協力者への依頼書、同意書、質問紙の作成を行った。本研究の研究計画並びに、依頼書、同意書、質問紙の内容が倫理的に配慮されたものであるかを確認するため、関西学院大学「人を対象とする医学系研究倫理審査会」に倫理審査の申請を行い、倫理委員会から研究実施の承認を得た。今後、兵庫県及び神戸市内の障害児医療福祉施設に通院・通園している重症児を対象に、心拍変動の測定と臨床像の調査を行い、測定期間中の交感神経活動と副交感神経活動の定量化と合併症との関連性を検討する予定である。また、継続的に測定を行うことで、成長による自律神経機能の変化についても検討する予定である。重症児の在宅看護の臨床では、自律神経機能の異常に関連した合併症に遭遇することが多く、本人だけでなく家族の負担も大きい。乳幼児期の重症児の自律神経機能の発達特性と、臨床症状、生活環境との関連性が明らかになれば、早期からの自律神経機能の安定と家族を含めたQOLの向上につながる、新たな看護援助と家族支援に関する知見が得られると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理委員会での承認に時間がかかり、研究協力機関及び研究協力者への依頼が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に従い、兵庫県及び神戸市内の障害児医療福祉施設に通院・通園している重症児を対象に、心拍変動の測定と臨床像の調査を行い、測定期間中の交感神経活動と副交感神経活動の定量化と合併症との関連性を検討する。また、継続的に測定を行うことで、自律神経機能の成長による変化についても検討する。
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Causes of Carryover |
測定機器の購入において、予定金額との間に若干の差異が生じたため残額が生じた。予算執行については概ね計画通りに進んでおり、次年度も測定機器の購入を行い、調査を進める予定である。
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Research Products
(2 results)