2021 Fiscal Year Research-status Report
心拍変動からみた重症心身障害児の自律神経機能の発達に関する研究
Project/Area Number |
18K10497
|
Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
松井 学洋 関西学院大学, 教育学部, 准教授 (70549211)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 名誉教授 (10216658)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 重症心身障害児 / 心拍変動 / 自律神経機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、重症心身障害児(以下、重症児)の自律神経機能の発達過程とその影響因子を定量的・縦断的に解明し、必要な看護援助を明らかにしようというものである。今年度は主に重症児の心拍変動を測定する予定であったが、度重なるコロナウィルス感染症拡大により、年間のほとんどが緊急事態宣言もしくはまん延防止等重点措置の期間となり、実質的な移動制限、接触制限により実施できなかった。特にオミクロン株は小児で感染拡大が続いており、重症児、定型発達児共に協力施設での研究依頼、研究対象者へのインフォームドコンセントの実施が困難となった。 今後、感染症が終息次第、定型発達児のデータ収集を再開すると共に、神戸市内の障害児医療福祉施設及び児童デイに通院・通園している重症児を対象にデータ収集を行う予定である。また、昨年度同様、人数は少数に留まっているが、記録された心拍変動のスペクトル解析を行い、年齢、性別による平均値の差、生活習慣、養育環境が、LF、HF、LF/HFに与える影響について分析を継続している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の拡大と緊急事態宣言の発令等により、主に重症児への研究依頼、データ収集が実施できなかった。重症児、定型発達児共に当初計画より対象者数が少ない状態が続いており、遅れが生じている。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症の拡大により、当初計画の遅延が生じたため、補助事業期間の1年間の再延長を申請し、承認を受けた。2021年度末から徐々に社会的な規制が緩和されつつあることから、感染状況と安全面に配慮しながらデータ収集を再開する予定である。また、Zoom等のWeb会議システムで、研究依頼、測定手技の説明、インフォームドコンセントを行うことも引き続き検討する。
|
Causes of Carryover |
コロナウィルスの影響のため、当初計画の遅延により執行予定金額との間に差異が生じた。残額については、次年度のデータ収集の進捗に従い執行する予定である。
|