2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K10499
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
鈴木 圭子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10341736)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 高齢者 / 高齢者看護 / 身体機能 / ソーシャルサポート / 健康認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
30歳以上の地域住民を対象とした質問紙調査結果を分析し、以下の結果を得た。 SF-8を用いた対象者の主観的な健康度・機能状態の評価結果、身体的側面の健康認識(PCS)は、30歳代以降、男女共に年齢上昇と共に低下したが、精神的側面の健康認識(MCS)は男女共に高齢期にも維持されていた。高齢者の精神的側面の健康認識への影響要因として、全体的健康観、身体機能、日常役割機能、体の痛み、生活上のストレス、孤独感、精神的サポート等が示された。 精神的サポートは同居家族から得ていると回答した者が各年代において最多であった。男性では、友人・知人・職場の同僚等・家族(同居・別居)・親戚などのいずれからも精神的サポートがないと回答した者が各年代に1割以上おり、独居男性に多かった。女性では年代上昇と共に精神的サポートがないと回答した割合が増加していた。精神的サポートの多寡は精神的健康度に関連していた。また、精神的サポートを含むソーシャルサポートは、高齢者の身体機能に有意に関連していた。特に独居男性や高齢女性に対するソーシャルサポートの周知と、利用しやすいサポート整備の必要性が示唆された。また、他者との付き合い別では、友人・知人・親戚・職場の同僚・家族との付き合いがある者は、ない者に比べて精神的健康度が高かったが、直接会ったり話したことのないインターネット上やメールのみでの付き合いの有無による精神的健康度との関連は、今回の分析では有意ではなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査結果の分析を進めた一方、予備研究の結果、研究上の測定方法を一部変更することにしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
測定方法を一部変更し、研究協力者を増やすことで課題を遂行する予定である。
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Causes of Carryover |
予備研究の結果、一部の測定方法を見直したため、納品の関係上、次年度使用額が生じた。使用計画:研究課題遂行に必要な物品代と協力者への謝礼に使用予定である。
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Research Products
(1 results)