2018 Fiscal Year Research-status Report
高齢者夫婦のエンドオブライフにおける意向共有を促進する夫婦間ライフレビューの開発
Project/Area Number |
18K10503
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
加藤 真紀 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (70331816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 祥子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (90290494)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高齢夫婦 / エンドオブライフ / 意向共有 / ライフレビュー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高齢者夫婦のエンドオブライフに関わる意向形成と共有の促進に、これまでの高齢者夫婦の暮らし、関係性に焦点を当てた夫婦間ライフレビュー・インタビューを実施し、ディシジョン・エイドとしての「夫婦の道行きノート」を開発することを目的とする。家族であっても、家族だからこそ話しにくい「死」を意識することについての話し合いを、専門職が介入することによって補完・促進することを試みる。今年度は、調査1)高齢者夫婦のライフレビューの実態と関連要因についての調査に向け、高齢夫婦あるいは家族の意向形成、共有、ライフレビューに関連した文献等の資料を整理している段階である。また、高齢夫婦への質的調査に向け計画書の作成をおこなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献の整理、加えて面接調査にいたるまでの準備に時間を要している。高齢者夫婦のエンドオブライフに関わる意向形成と共有の促進について、夫婦関係あるいはそれぞれの死生観等をふまえながら、どのように調査を実施していくか検討をおこなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、第一段階として、高齢者夫婦のライフレビューの実態と関連要因について調査する。その結果を踏まえ、ライフレビューインタビュのガイドを作成し、高齢者夫婦にインタビューの実施に取り組む。先調査によって高齢者にライフレビューインタビューを実施することが、高齢者夫婦のコミュニケーションを含む関係性やエンドオブライフの意向形成にどうのような影響を及ぼすのかを質的に調査する。 第一段階の調査にむけて文献調査等を進めてきたので、今後は早急に、所属機関の研究倫理審査、対象者への調査の手続きを経た後、面接調査および質問紙調査の実施につなげた
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Causes of Carryover |
初年度、文献調査等の整理に時間を要し、学会発表等の実施ができなかった。しかし、今年度の成果については、次年度の学会等で発表することに伴い支出する予定である。
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