2018 Fiscal Year Research-status Report
Construction of multi-occupational collaborative education for support of the elderly in the basic nursing curriculum
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18K10508
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
小野 幸子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (70204237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 尚美 (平木尚美) 畿央大学, 健康科学部, 教授 (10425093)
原 等子 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30302003)
河原畑 尚美 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (50511622)
東條 紀子 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (70816959)
坪井 桂子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (80335588)
大口 洋子 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (80816984)
大倉 由貴 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (90770446)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 看護基礎教育課程 / 老年看護学 / 多職種連携教育 / 特別養護老人ホーム / 高齢者支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
看護基礎教育課程における高齢者支援のための多職種連携教育の在り方を検討するために平成30年8月21日~23日(2泊3日)で本県十日町市にある研究協力者の協力を得て特別養護老人ホーム2ヶ所を拠点にした多職種連携教育(研修)を実施した。参加学生は医師・看護師・介護士・歯科衛生士の学部及び専門学校生および建築学の修士の学生の総計13名であった。研修初日は、本研修の趣旨、3日間のスケジュールなどのオリエンテーション、参加者の自己紹介に続き、十日町市の医療・看護・福祉の現状、特養の法的位置づけ、特養入居者の特性・職員組織・ケア提供体制などの基本的知識の講義、夕方に講師・受講者・企画者の懇親会を実施、2日目は参加学生を2グループにわけ、各々1か所の特養に出向し、入居している認知症高齢者1名について、それまでの病状・治療・ケアの経過と現在の状況、家族背景などについて、診療・看護・介護記録と職員より情報収集するとともに対象者の居室に伺って直接面談などを通じて、各々の職種の観点から必要な支援の内容・方法を検討した。3日目は各グールプで担当した認知症高齢者について必要な支援の内容・方法などの検討結果をまとめてパワーポイントで発表し、質疑応答、全体討議をした。また、研修評価のための質問紙調査を実施した。 各学生は多職種からなるグループメンバーの観点からの対象認知症高齢者の捉え方や支援の必要性・内容・方法に関する意見交換により、多角的な対象理解と支援の内容・方法を考案できること、また各自が、より専門的な知識・技術・態度の修得の必要性などを見出した。さらに、他のグループの発表から、自己のグループに欠けていた視点を理解し、個別的な医療・ケアを適切に計画する重要性を見出していた。 今後の課題は、理学療法士、作業療法士、薬剤師、栄養士などの学生確保、初日の講義内容の精選、対象高齢者の選別などであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調に進行している。今年度も計画通り、多職種連携教育(研修)を実施予定であり、昨年度の実施による問題・課題を研究分担者、研究協力者と共有して、企画案を検討し、学生の募集をしているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の取組みのために、既に共同研究者・研究協力者、県内の保健医療福祉系の大学・専門学校の教員、および県・十日町市の高齢者健康福祉部の職員に働きかけ、昨年度の実施を通じての問題・課題を共有化し、企画案について検討するための会議を開催し、取組みを進めている。 まず、本年度の研修実施日程を決定(8月20日~22日)した。また、研修の内容・方法の改善策として、初日の一斉講義の内容を限定して午前中のみとすること(特養における各職種の役割機能の理解は一斉講義ではなく、実地研修施設である特養への出向時に情報収集できるため)、初日の午後と2日目は、実地研修施設に伺い、実際に担当する認知症高齢者と、関わっている施設内外の多職種の職員などから情報収集し、それに基づく必要な支援の内容・方法の検討をする(実施研修時間を増やす)こと、多職種の学生確保に向けて、企画検討会に参加した教員はもちろん、広く県内の各専門職の大学教員に直接電話や出向いて趣旨説明して働きかけ、学生応募の協力依頼をすること、また、研修の成果を客観的に評価するための方法について、引き続き文献検索して検討しているところである。
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Causes of Carryover |
備品として、当初、2台のノートパソコンの購入を予定していた。しかし、本研修内容の公表・PRのために、ユニットケア、地域包括ケアにおける多職種連携の重要性、および本研修内容などの動画作成について、専門家を依頼した。その結果、当初の予算計上以上に経費が必要であることが判明した。そこで今年度購入予定のノートパソコンは見合わせた(研究協力者の施設のノートパソコン1台を借用し、かつ、本研究の研究分担者である河原畑准教授が代表の科研の分担者として、ノートパソコン1台を購入してもらった)。このような現状を動画作成の専門会社に説明した結果、動画作成経費として実費のみと大幅な減額の配慮がなされ、残額が出た。そこでこの残額を活用して来年度ノートパソコン1台を購入予定とする。
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