2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a nursing support program to improve self-control in people with early-stage dementia
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18K10514
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Research Institution | Kagawa Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
土岐 弘美 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (40314926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田井 雅子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (50381413)
野嶋 佐由美 高知県立大学, 看護学部, 特任教授 (00172792)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 軽度認知症 / 自己コントロール / 看護支援プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、軽度認知症の人がとらえる自己に焦点をあて、自己コントロールを高める看護支援を明らかにし、支援プログラムを構築することである。 軽度認知症の人の語りから、「連続性を保つ自己」が自己コントロール感を高めるために重要であることが明らかになった。連続性を保つ自己は、時間性のなかで自ら過去と繋がり、自己や他者との相互作用の中で自己を再獲得していた。そしてそれは、自己の連続性を保つことを強化し、存在感や安心感を高め、認知症とともに自分らしく日常を懸命に生きる活力となっていた。このように、軽度認知症の人の自己コントロール感を高めるためには、時間性のなかで、過去、現在、少し先の未来を繋ぎ埋めてくれる存在に支えられること、繋ぎ埋めてくれる存在に支えられて生きること、自らの解釈による独自の世界をつくりあげ、過去と現在を繋げて生きることを支える看護支援が重要であることが明らかになった。
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