2020 Fiscal Year Research-status Report
The actual situation of the sleep of the elderly person who cares at home for a person with dementia and education care program to put up pawn of the sleep
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18K10525
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
坂口 京子 四天王寺大学, 看護学部, 准教授 (30635149)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤井 由紀子 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (70290434)
河野 保子 人間環境大学, 松山看護学部, 教授 (80020030)
讃井 真理 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (20412330)
河野 理恵 目白大学, 人間学部, 准教授 (40383327)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 認知症者の家族 / 高齢介護者の睡眠状況 / 主観的睡眠障害の実態 / 客観的睡眠障害の調査 / 睡眠教室 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢認知症者を在宅で介護する高齢者の睡眠の状況を質問紙を用いて、調実態調を行った。その結果、約8割の高齢介護者が睡眠障害をもっていることが明らかになった。 主観的睡眠障害の内容については、就寝時間は23時30分前後であり、目覚めは5時~6時が多かったが、浅い睡眠と中途覚醒の回数が多く、起床時の疲労感や不快感を強く感じていることがわかった。また生活満足度は、後期高齢者の嗣明障害を持つ者は非常に低く、自己効力感も低下していた。高齢介護者全体に言えることは、睡眠障害は認知症者の介護負担が要因とは限らず、日常生活の規制や社会生活の狭小化や認知症者の行く末の不安や心配、自己の健康問題など、様々な精神的な要因が強いことが明らかになった。 2020年度は、主観的睡眠障害を元にして、睡眠測定器などの客観的データの収集を計画し、睡眠障害を持つ高齢介護者に対する「睡眠教室」の開催を予定していた。 しかしコロナ感染の拡大によって、認知症者が利用しているデイサービス施設や訪問看護ステーションなどの協力を得て、在宅で認知症者を介護する高齢者さんの家族会や施設の催し物の参加時を利用し、「睡眠教室」など開催する計画で各施設と調整を図っていた。 2020年度に実施できた施設は2か所であった。施設内の認知症者の家族カフェが1件と特別養護老人ホームの施設催し物会場で1件の「睡眠教室」の開催を実施した。睡眠の改善の方法として、午前に太陽を浴びることによって、夜間の睡眠ホルモンの分泌が良くなる と言う知識と、日常生活を規則正しくすると、体内時計のずれが修正されて、入眠しやすくなるという知識と、軽い運動はストレスの発散と適度な疲労によって熟睡感が得られるという知識と、ストレス発散のために趣味や散歩、会話など楽しむことによって精神的な安静が得れるなどをメインにした講義と演習を行った。中途覚醒と起床時の不快感は減少していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
高齢認知症者の配偶者である高齢介護者の睡眠状況の実態について、第1段階は研究1年から2年間を主観的睡眠状況の把握とし、第2段階は3年目にて客観的睡眠状況の把握とした。客観的睡眠状況高齢介護者さんに対し、睡眠ウオッチなど用いてコンピュータによるデータ解析に基づき、睡眠障害が判断される。第3段階は睡眠障害のある高齢介護者さんを対象者に「睡眠を少しでも良好とするために、睡眠教室の開催」を行う。第4段階は 睡眠教室を参加した方の睡眠の改善の程度を把握するために質問紙による調査であった。 2020年度から現在にかけて、第2段階以降は、コロナ感染拡大の影響が大きく、高齢者施設の立ち入り禁止や面会制限や、家族会や催し物の中止などで、どの施設とも高齢介護者に接近することが難しい状況となった。そのため当初の研究計画は中断されたままである。各施設の協力が得られ、高齢介護者さんと接近できるのは、コロナ感染の収束が得られなければ研究の第5段階まで進むのは困難である。現在は第1段階の主観的睡眠障害 の研究結果を掘り下げ、次のステップに備えている。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ感染拡大が収束できれば、現在の研究の第段階から進めていく。 ・コロナ感染の「緊急事態宣言」が解除され、」特別養護老人施設などが普段通りの 施設運営になった時期に、再度研究協力の依頼を行う。文章と直接交渉にて。 ・高齢介護者の集まる集会や家族会、施設の催し物などの日程を確認し、施設の協力 が得られたら、その会を利用させて頂き、客観的睡眠障害の調査の協力者を集う。 ・睡眠測定の実施後、睡眠教室の参加を集う。日常生活に改善策を取り入れて頂き、その結果を評価する。
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Causes of Carryover |
前年度の繰越金5万円+物品購入については、セルスクーパーブレード33,000円・CAY10㎎1,700円・ファイル40冊52,800円・外付けHDD15,370円・プリンタートナー2個104,300・その他50,000円 の支出があり合計178,600円となった。
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Research Products
(1 results)