2022 Fiscal Year Research-status Report
地域特性別にみたフレイル高齢者の実態と予防行動促進に向けた支援モデルの構築
Project/Area Number |
18K10545
|
Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
根来 佐由美 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (50508794)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | フレイル / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、フレイル予防に必要な支援の方法や内容を明らかにし、地域特性を踏まえたフレイル予防の実践モデルを構築することである。地域特性に応じた身体的フレイル予防のための具体的な支援の方法や内容を検討することで地域特性に応じた実践モデルを構築しその普及を目指す。2022年度は、以下のことに取り組んだ。 ①日本地域看護学会第25回学術集会と第11回日本公衆衛生看護学会学術集会に参加し、新型コロナウイルス感染症の流行が高齢者のフレイルに与える影響やその支援についての最新の情報を得た。 ②第11回日本公衆衛生看護学会学術集会において、活動実践について報告した。 ③継続的にモニタリング中の自主サークル所属高齢者の3年後と3年半後のデータ分析、ならびに4年後のデータ収集と単発で開催されたフレイル測定会でのデータ収集を行った。 ④研究対象としている自治体が発行する住民向けリーフレットに研究成果の一部を掲載した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ここ数年間は新型コロナ感染症の影響により、研究対象である地域住民のフレイル予防の活動自体が中止となった対象グループもありデータ収集が先延ばしになったり、十分なデータが得られていなかったが、2022年度は住民の地域活動がほぼ再開されたため、データ収集は実施できた。しかし、すべての分析には至っていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度は以下のことを進める予定である。 ①これまで収集できたデータの分析をすすめるとともに、介入グループの最終評価を行う。 ②得られた結果を地域特性を踏まえた視点で再分析する。 ③介入によるフレイル予防の成果について、自治体が実施するフォーラム等で報告する。 ④これまでの研究成果の論文投稿ならびに研究成果の学会発表を行う。 ⑤研究対象とした自治体職員と今後の効果的かつ実現可能なフレイル予防介入プログラムについて話し合いをすすめる。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由として、新型コロナ感染症拡大に伴い、調査が縮小となったこと、それに伴い調査員の雇用が不要となったこと、成果報告のための学会参加経費においてオンラインでの参加が主となったため、旅費が不要となったことなどがあげられる。 次年度は、学会発表にかかる旅費や参加費、データ分析のための補助員の雇用等に経費をあてる予定である。
|