2019 Fiscal Year Research-status Report
訪問看護と介護の連携促進のための慢性疾患高齢者向け早期生活マネジメント指針の開発
Project/Area Number |
18K10553
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
藤田 淳子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (10553563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 小紀子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40336532)
河井 伸子 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (50342233)
辻村 真由子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30514252)
池崎 澄江 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (60445202)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 訪問看護 / 介護 / 慢性疾患 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、訪問看護と介護の連携促進のための慢性疾患高齢者向け早期生活マネジメント指針を開発することである。 2019年度の研究計画は、訪問看護が行っている生活マネジメントの時期と内容を明らかにすることを目的としたインタビュー調査であった。2019年度には、7名の訪問看護師にインタビュー調査を実施した。結果として、再入院を繰り返していた(または予測されていた)が再入院を予防し在宅生活が継続できた9事例についてのデータを得た。訪問看護のサービス開始当初には、療養者と訪問看護師の信頼関係構築の時期があり、その時期を超えると再入院の真の原因がわかり訪問看護が介入できる時期、生活の基盤を整える時期、療養者のセルフケアの獲得や他のサービス提供者のケア能力を上げる時期があり、その後、療養者の状態が安定する時期を迎えていた。訪問看護師は、療養者のセルフケア能力や他のサービス提供者のケア能力に合わせて、訪問看護の頻度を調整していた。療養者の再入院の原因は、必ずしも主疾患であるとは限らず、訪問看護師は、信頼関係の構築を図ることで療養者の会話や生活から真の原因を把握するまでに至っていた。また、訪問看護師は、再入院を予防するために、食事、排泄などの日常生活の基盤を整え全身状態を安定させることを重要視していた。これらの結果から、訪問看護師の慢性疾患高齢者に対する生活マネジメントの時期別の看護の特徴が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
関西圏域においてインタビュー調査をさらに追加する予定であったが、新型コロナウイルスの対応による活動自粛のため、調査を延期している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、インタビュー調査の追加と専門家パネルにより、訪問看護と介護の連携促進のための慢性疾患高齢者向け早期生活マネジメント指針案を作成する。その後、アンケート調査を行う予定である。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査の延期とそれにより専門家パネルが延期となったため使用額が計画より少なくなっている。次年度は、インタビュー調査と専門家パネルにかかる交通費や業務委託費に使用予定である。
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