2020 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of nutrition and physical activity programs for workers of childhood cancer survivors, adolescent and young adult cancer survivors
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18K10556
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
福井 郁子 帝京科学大学, 医療科学部, 講師 (50759842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 藍津子 東京家政大学, 健康科学部, 講師 (70721851)
宇田川 孝子 名古屋経済大学, 人間生活科学部管理栄養学科, 准教授 (10406671)
川村 眞智子 埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 病院 血液内科, 副部長 (80450592)
阿部 吉樹 筑波大学, 医学医療系, 助教 (30630785)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 小児がん経験者 / AYA世代のがん経験者 / 運動と栄養のWebプログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、小児がんおよびAYA世代(思春期と若年成人)のがん経験者に対して、晩期合併症に対応した運動と栄養に関するプログラムを作成し、その適応性・妥当性を評価した上で、がん経験者が晩期合併症の自己管理ができるプログラムを提供することである。本研究の意義は、小児がんおよびAYA世代のがん経験者がプログラムに参加することで、運動習慣や健康的な食習慣を獲得し、晩期合併症予防や症状コントロールの一助となりえる。 3年間の研究のうち、初年度は晩期合併症を9つに層別化し、それぞれの晩期合併症に効果のある運動メニューと栄養メニューをモジュール化し、プログラムを組み立て、集合プログラムを実施した。2年目は、小児がんおよびAYA世代のがん経験者に対するWebプログラムを作成した。癌種による晩期合併症のリスクをSt. Jude Lifetime Cohort Study(2017)から割り出し、リスクの高い晩期合併症が選択される設計とした。小児がんとAYA世代の癌腫は異なるため、まず小児がん版のWebプログラムを作成した。Webプログラムは①健康情報、②有酸素運動と筋トレを組み合わせた中等度の強度の運動、③脂質異常症や循環器疾患など晩期合併症の予防に期待できる魚を用いた時短料理で構成された。スポーツインストラクターと管理栄養士と共にメニューを作成し、写真と映像を用いた内容とした。3年目は、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、会場プログラムを中止し、Webプログラムを中心とした内容に変更した。Web業者と検討を重ね、操作が簡単で楽しく継続が出来るような工夫と、映像プログラムの充実、メッツボタンとグラムボタンを考案し、運動量と野菜・魚の量を表示できる健康管理ツールを開発した。現在、小児がん経験者のWebプログラムの試作版を用いて、専門家と小児がん経験者に対し、予備研究を実施中である。
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