2020 Fiscal Year Research-status Report
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18K10564
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
仲野 宏子 産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (70625889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長弘 千恵 兵庫大学, 看護学研究科, 教授 (00289498)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 地域住民 / 役割 / 生きがい感 / 疲労感 |
Outline of Annual Research Achievements |
R2年度は,国民健康保険加入中の地域住民の社会的役割の頻度と健康状態を把握するためにアンケート調査を行い,現在分析中である.調査内容は,属性,社会的役割,生きがい感等とし,健康状態の把握は,疲労感,フレイルの評価法に関する質問項目を用いた. 分析対象者は,男330名(67.01歳)・女420名(60.45歳)で,健康状態は5段階評価(1良い~5不良)にて普通との回答が36%,良いが25%で,毎年健康診断か人間ドックを受けている者は74.5%であった.健康管理では,計画的に運動しているが63%,十分な睡眠をとっている57%,毎食野菜を食事ごとに食べているが31%であった.「一日一日が有意義で面白く感じる」は61%で,「こころにゆとりがある」が72%であった.10段階の疲労感尺度の平均は、男性が4.429(±1.79),女性4.677(±2.04)であり,自覚的疲労感が低い状況であった. 社会的役割では,1回あたり4時間以上の収入のある仕事をしている者は男性259名の回答者中105名(40.5%),女性236名の回答者中103名(43.6%)であり,ボランティア男性19.5%・女性19.3%,孫の世話は男性25.6%・女性28.8%,家族の介護は男性7.9%・女性10.9%であった.それらの役割を担う動機は,収入のある仕事では経済上の理由が多く,ボランティアは社会貢献の為,孫の世話は頼まれたからという回答が多くみられ,それぞれの役割に伴う動機は異なっていた. 以上の点から、本研究の回答者は健康状態が良好である者が多いが,社会的役割を有する者が全国調査と比較すると少ない傾向が把握された.年齢層も幅広いため,今後は年齢区分別に詳細に分析する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響があったが,調査自体は計画通り実施できたたため
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Strategy for Future Research Activity |
アンケート調査は実施できたが,COVID-19に伴う感染対策で回収率が低かった.今後は,アンケート調査の方法について検討が必要である.
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Causes of Carryover |
アンケート調査に伴う費用が,当初よりも抑えられたため次年度使用額が生じた. 生じた未使用額は,2021年度の調査に使用する予定である.
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