2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development and verification of frailty intervention programs that include physical, psychological and social aspects
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18K10593
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
山縣 恵美 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (30570056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 裕也 公益財団法人明治安田厚生事業団体力医学研究所, その他部局等, 研究員 (70644376)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高齢者 / フレイル / 介護予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高齢者におけるフレイルの状態像を身体的側面に加えて、これまでほとんど明らかになっていない心理・精神的、社会的側面から捉え、それぞれの特徴、相互の関連について明らかにし、効果的なフレイル対策を提案することである。 近年、健康寿命の延伸に向けて、農林水産省の第4次食育推進基本計画では、高齢者の食育が推進され、孤食への対応の必要性が重要とされている。そもそも食事は単なる栄養摂取にとどまらず、生活の楽しみであることから、精神的な健康への影響が考えられる。また、誰かと食事をすることは、人とのつながりを深めることにも貢献する。以上より、食生活への介入はフレイル予防に寄与することが期待できる。そこで、今年度は、生活状況の中でも特に食生活に着目し、地域在住高齢者のフレイルと生活状況および食事摂取状況の関連について分析した。毎年開催している身体機能測定会について、新型コロナウイルス感染症の流行により一時開催を中止していたが、2021年度より再開した。今年度も新型コロナウイルス感染症の感染予防対策を講じた上で開催し、参加した高齢者79名を対象に調査を実施した。その結果、身体機能測定会の参加者は自立高齢者であったが、約56%はなんらかのフレイルリスクを有していた。また、リスクのない者と比較して身体活動量、ビタミンD摂取量が有意に低値を示した。以上より、フレイルリスクを有する者に対する食生活への支援や屋外での身体活動、運動を促すことの重要性が考えられた。
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