2021 Fiscal Year Research-status Report
在宅の要介護高齢者と家族介護者への補完代替療法として有効な看護介入モデルの開発
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18K10607
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 教授 (90382431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室屋 和子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (50299640)
松永 由理子 (明時由理子) 佐賀大学, 医学部, 助教 (50612074)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知症高齢者 / 睡眠障害 / 補完代替療法 / アロマセラピー / 介護家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、 COVIT-19の感染拡大により予定していた在宅で生活する認知症高齢者やその介護家族への睡眠の実態調査や補完代替療法の効果の検証に取り組むことができなかった。 そこで、認知症高齢者や介護家族を対象にした、補完代替療法としてのアロマセラピーの効果に関するPubMedに掲載されている海外論文の文献検討を行った。「caregiver and aromatherapy」「caregiver and complementary alternative therapy」「Elderly people with dementia and aromatherapy」のキーワードで検索を行った結果、それぞれ、20件、50件、14件の論文が抽出され、そのうち認知症高齢者と介護家族を対象とした論文は、それぞれ、16件、11件、14件であった。 これらの結果から、在宅で生活する認知症高齢者を対象にアロマセラピーを実施し、行動・心理症状((Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:以下BPSD)への影響を、血中メラトニン濃度などの客観的指標、タッチパネル式認知機能評価尺度、QOL尺度、インタビュー内容の分析による質的評価など多様な評価を用い、その効果の検証に取り組まれていた。認知症高齢者に対するアロマセラピーは有効であるとの結果を示すものや、十分な結果が得られなかったものなど、様々であった。介入方法や評価方法に対する課題が残されている。さらに、介護者への影響については、認知症高齢者に対する結果から、介護負担が軽減したと考察されている論文が多く、介護家族を対象に、アロマセラピーの効果を検証したものはほとんどなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVIT-19の感染拡大により、在宅で生活する認知症高齢者やその介護家族への睡眠やQOLの調査およびアロマセラピーの介入研究を実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
COVIT-19の感染の状況を踏まえ、感染対策を講じながら、在宅で生活する認知症高齢者やその介護家族への睡眠やQOLの調査およびアロマセラピーの介入研究の実施方法や実施時期を検討する。
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Causes of Carryover |
2021年度は、調査が実施できなかったこと、予定していた学会参加等もできなかったことから、次年度へ繰り越すこととなった。 2022年度は、調査の実施やデータ入力等の作業に伴う人件費、学会の参加、文献複写や消耗品の購入などに予算を執行する予定である。
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