2020 Fiscal Year Annual Research Report
A longitudinal study on health and lifestyle after surrendering driver's license in older adults living in heavy snowfall areas
Project/Area Number |
18K10610
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Research Institution | Nagaoka Sutoku University |
Principal Investigator |
飯吉 令枝 長岡崇徳大学, 看護学部, 教授 (40279849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 智代 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80621763)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 高齢者 / 自動車運転免許 / 豪雪地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
豪雪地域に暮らす運転免許を返納した高齢者の健康・生活行動の変化や課題を明らかにすることを目的とし、実施した運転免許を返納して5年以内の65歳以上の高齢者にインタビュー調査の分析を行った。インタビューは男性7名、女性3名に実施した。対象者の運転免許返納時期は2カ月前から4年前で、返納理由は家族に勧められた、事故を起こした、健康上の不安などであった。年齢は77歳から92歳で、1人暮らしが3人、夫婦2人暮らしが5人、子どもと同居が2人で、すべての人が何らかの疾患をもち医療機関に受診していた。免許返納後の健康・生活行動の変化は、181のコード、36のサブカテゴリー、6つのカテゴリーで構成された。6つのカテゴリーは、「車に代わる交通手段を確保する」「行動範囲が縮小する」「人とつながる機会をつくる」「工夫して趣味などの活動を維持する」「新たな楽しみを工夫する」「健康維持のための工夫をする」であった。「車に代わる交通手段を確保する」は、「通院は医院の送迎を利用する」「シニアカーや三輪車を貸与または購入して、日常の用事をたす」等、10のサブカテゴリーから、「行動範囲が縮小する」は「つきあいの範囲を縮小する」等の11のサブカテゴリーから構成された。今後は、さらにインタビュー結果を分析し、免許返納後の健康・生活行動の変化や課題について明らかにしていく予定である。 また、2018年度に実施した、豪雪地域に暮らす高齢者の健康や生活行動と運転免許保有状況に関する実態の調査について、運転免許保有状況別の分析と運転免許を返納した人の状況の分析を行い、論文を作成した。
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