2018 Fiscal Year Research-status Report
男性高齢者の冷えの特徴と症状緩和のためのセルフケアに関する研究
Project/Area Number |
18K10616
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Research Institution | Hokkaido University of Science |
Principal Investigator |
久賀 久美子 北海道科学大学, 保健医療学部, 准教授 (00326597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 かおり 北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (90597767)
石井 範子 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (10222944)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 冷え症 / 男性高齢者 / 温罨法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,男性高齢者の冷え症の実態を明らかにし,冷え症状を緩和するセルフケアを開発することである.冷え症は,女性を対象とした研究が多く行われており,女性の冷え症の実態や多様な対策が報告されている.先行研究の中には男女を対象とした調査もあり,男性も冷え症を苦痛に感じていることが報告されているが,男性に焦点をあてた研究はほとんど行われていないため男性の冷え症の実態は明らかにされていない.そこで,本研究では,次の3段階を得て目的を達成しようとするものである. (1)男性高齢者の日常生活における冷え症の実態を明らかにする. (2)冷え症状を緩和する簡便で安全な温罨法のセルフケア方法を考案する. (3)考案した温罨法による生体反応と主観情報を収集し,有用性を検証する. 2018年度は実態調査に向けて先行研究を参考に質問紙の検討を行い,質問紙の作成を行なった.現在は,質問紙調査の実施に向けて協力していただける組織との調整中である.当初,質問紙調査はA地域で最低気温が0℃未満となる期間を含む11~4月に実施を検討していたが,冬期間以外も冷え症状が継続している場合もあり,期間を制限せずに行なう予定である.また,目的(2)冷え症状を緩和する簡便で安全な温罨法のセルフケア方法を考案するための罨法方法についての検討も並行して行っている.女性を対象とした先行研究では,温浴や温罨法などを行っているが,男性高齢者にも実施しやすい方法の検討が必要である.就寝時に用いられる湯たんぽは低温熱傷の危険性があるが,注入する湯温と被覆方法の検討を行い,プラスチック製湯たんぽに用いる安全な湯温と被覆方法の確認はできている.今後は実際の人体に接触させた場合の安全性を確認する必要があり,A地域で最低気温が0℃未満となる11~4月に実施を予定している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度は調査研究によって男性高齢者の日常生活における冷え症の実態を明らかにする予定であった.しかし, 計画通りに進んでいない理由として,質問紙調査を実施するにあたり,町内会や高齢者が参加するサークルの責任者との調整に時間を要したことであった.現在,3つの組織やサークルでの調査実施に向けて調整中であるが,2組織から調査協力が可能であるとの回答を得ており, 調査の実施を予定している. また,2019年度に計画している温罨法の方法を検討するために湯たんぽの安全で効果的な使用方法に関する実験を行い,適切な湯温と表面温度を明らかにすることはできている. 以上のことから総合的に「やや遅れている」と判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の推進策としては,調査協力組織との調整と連携をはかり,各組織の状況に柔軟に対応し,調査を進める予定である.また,温罨法用具や効果的な罨法部位に関する実験調査を後半にすすめる予定である.
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Causes of Carryover |
質問紙調査の遅れにより,予定していた質問紙の印刷および郵送費用などを次年度使用額とした.
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