2019 Fiscal Year Research-status Report
coordinationレベルの地域包括ケアシステムの評価指標開発
Project/Area Number |
18K10618
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
石川 志麻 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 講師 (50598919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 美江 創価大学, 看護学部, 准教授 (10233959)
岩瀬 靖子 千葉科学大学, 看護学部, 准教授 (20431736) [Withdrawn]
吹田 晋 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 助教 (30813779)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 地域包括ケアシステム / アウトカム評価 / 連携 / 医療的ケア児 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は医療的ケア児に焦点を当てた調査を行うこととし、医療的ケア児を対象に記述されている文献検索を行った。司書の協力を得て2019年8月8日に医学中央雑誌Webで検索し、17件がヒットした。さらに研究班がハンドサーチで検索した9件を加え、計26文献を検討した。文献検討は、以下の項目を明らかにすることを目的に行った。 ①対象者(子どもと家族)のニーズに関すること ②coordinationレベルのシステムに関する記述 特に①はサービスのアウトカムに関わる内容であり、重視して分析した。 サービス提供の仕組みの評価の必要性は示唆されているものの(松澤ら,2019)、アウトカムをどこに焦点を置いて評価するのか、サービスの評価そのものの研究がなされていない。本研究班ではアウトカムを対象者のQOLに着目して研究を進めている。 わが国で地域での生活を支える仕組みを地域包括ケアシステムと呼ぶようになり、徐々にその評価方法に関する研究が行われつつあるが、十分ではない現状がある。そのため、英国のASCOT(Adult Social Care Outcomes Toolkit)の枠組みを参考にしつつ、対象が医療的ケア児と家族であることを勘案し、ASCOTの8領域(①日常生活のコントロール②個人の清潔さと快適さ③食事と栄養④安全⑤社会参加と関与⑥有意義な活動⑦居所の清潔さと快適さ⑧尊厳)に加え、⑨身体・医療を加えた。効果的なcoordinationレベルでのシステム評価に必要な項目の探索は、個別事例を通して、グッドプラクティスの要素を取り出し、明らかにする。現在、上記9領域についてアウトカム評価指標の項目探索および、システム評価の要素を具体的事例から明らかにするためにインタビューを行っている。現在2名(医師、当事者)へのインタビューを終え、分析をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染拡大防止のための自粛により、予定していた調査が延期になったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染拡大予防のため延期になっている調査(インタビュー調査4件)を進めると共に、さらに調査対象を拡大して調査を進める。 新たな調査対象としては自治体の障害福祉および保育や就学に関する主管課(教育委員会等)の職員、特別支援学校教員、児童相談所職員などを予定している。
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Causes of Carryover |
コロナウィルス感染拡大予防の観点より予定していた調査が延期となっている。また調査が進められずにおり、データ不足によって予定していた学会等での発表も見送りの予定である。今後の調査および成果発表に使用する。 成果公表をホームページの活用も考えているが、現在開設しているホームページの改変やその作業に必要な物品購入のための費用に充てる。
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