2022 Fiscal Year Research-status Report
極および超低出生体重児の18か月頃の行動と幼児期後期の発達特徴との関連の検討
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18K10633
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Research Institution | Kobe Tokiwa Junior College |
Principal Investigator |
山岡 紀子 神戸常盤大学短期大学部, 看護学科通信制課程, 准教授 (90530725)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | CBCL1.5-5 / 極低出生体重児 / 超低出生体重児 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、生後18か月頃の極低出生体重(VLBW)および超低出生体重(ELBW)児の行動が、幼児期後期の発達特徴と関連があるのかを明らかにすることである。対象児28名(1歳半から2歳の時点で神経学的障害を持たずM-CHATによる発達評価を実施した3歳から5歳の極及び超低出生体重児)のデータの分析・解釈を進め、現段階で以下の事項が明らかになってきた。 1)低リスクVLBW・ELBW児の生後18か月頃から幼児期後期の行動発達の経時的変化(生後18か月時点で問題があった/なかった児は幼児期後期にどう変化したか?):M-CHAT陽性の極及び超低出生体重児は、幼児期後期以降も情緒や行動の問題が継続することが多いが、M-CHATが陰性であっても後から問題が顕在化する場合があることが示唆された。 2)生後18か月頃の行動観察結果と幼児期後期の発達評価結果との関連:幼児期早期にM-CHAT陽性であった児のうち、CBCLの総得点および全ての尺度において正常であった児は見られなかった。 3)幼児期後期以降の神経発達症の予見につながる生後18か月頃の行動特徴:CBCL全100項目のうち、対象児の保護者が「とてもよくあてはまる」と回答した項目は内向尺度8項目(不安・抑うつ3、身体的訴え2、引きこもり2、情緒的反応1)、外向尺度8項目(注意の問題6、攻撃的行動2)、睡眠の問題2項目、計18項目あった。それらとM-CHAT全23項目との関連を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍3年間で最も厳しい年となり教育活動で精一杯の状況となってしまったため、研究活動は夏以降中断している。平成26年度から毎年欠かさず続けてきた学会発表も、残念ながら今年度は一度もできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
やっとパンデミックが落ち着きを見せているので研究活動を再開し、生後18か月頃の行動観察結果と幼児期後期の発達評価結果との関連と幼児期後期以降の神経発達症の予見につながる生後18か月頃の行動特徴について分析・解釈を進めてまとめ、論文を作成していく予定である。
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Causes of Carryover |
①今年度は学会発表をすることができなかったため、旅費は発生しなかった。 ②夏以降研究活動を中断せざるを得なくなり、論文作成に係る費用は発生しなかった。 次年度は本格的に論文作成に取り掛かるため、文献取り寄せ費や英語論文校閲費等に使用する予定である。
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