2023 Fiscal Year Annual Research Report
Developmental outcomes at 3-5 age among VLBW children assessed at 18-24months through M-CHAT
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18K10633
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Research Institution | Kobe Tokiwa Junior College |
Principal Investigator |
山岡 紀子 神戸常盤大学短期大学部, 看護学科通信制課程, 准教授 (90530725)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | CBCL1.5-5 / 極低出生体重児 / 超低出生体重児 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度に実施した研究の成果:全データを分析・考察して論文作成後、英文校正を終了した。 研究期間全体を通じて実施した研究の成果:本研究の目的は、生後18か月頃の低リスク極低出生体重児(VLBW)および超低出生体重児(ELBW)の行動が、幼児期後期の発達特徴と関連があるのかを明らかにすることである。このため、次の2点を研究疑問と定めて調査後分析した。 1)生後18~24か月時点で行動発達に関する問題が認められなかった低リスクVLBWおよびELBW児のうち、生後3~5年時点で問題が顕在する児がどの程度存在するのか:生後18~24か月時点で実施したM-CHATの結果、28名中21名が陰性、7名が陽性と判定された。生後3~5年時点で実施したCBCL-1.5-5の結果、M-CHAT陰性であった21名中11名が正常域と判定されたが、10名は境界域または臨床域と判定された。M-CHAT陽性であった7名は、全員境界域または臨床域と判定された。 2)生後18~24か月頃に潜在する行動発達に関する問題の、早期発見・介入につながる予測因子は存在するのか:M-CHAT全23項目中、3項目にCBCL-1.5-5の評価尺度と一対一の有意な関連が認められた。①M-CHAT項目#12『保護者の笑顔に児は笑顔で応えない』に「よくある」「時にある」と回答した事例は、CBCL-1.5-5の評価尺度「引きこもり」のTスコアが優位に高かった。②M-CHAT項目#15『保護者がおもちゃを指さしても児はそれを見ない』に「よくある」「時にある」と回答した事例は、CBCL-1.5-5の「内向尺度」のTスコアが優位に高かった。③M-CHAT項目#17『保護者の見ているものを児は見ようとしない』に「よくある」「時にある」と回答した事例は、CBCL-1.5-5の評価尺度「注意の問題」のTスコアが優位に高かった。
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