2018 Fiscal Year Research-status Report
4年間の地域包括的ケア体験学習プログラムの構築と看護OSCEによる評価
Project/Area Number |
18K10637
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
阿部 恵子 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (00444274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 道子 三重大学, 医学系研究科, 助教 (10608946)
伴 信太郎 愛知医科大学, 医学部, 特命教授 (40218673)
半谷 眞七子 名城大学, 薬学部, 准教授 (40298568)
出原 弥和 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (80320985)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 高齢者 / コミュニケーション / 模擬患者 / 地域包括ケア / 看護OSCE |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は地域包括ケアのニーズと高齢者の問題などを情報収集し、コンテンツの蓄積を目標に、在宅看護師へのヒヤリングや文献検討を行なった。また、模擬患者教育者学会に参加し、在宅ケアの教育コンテンツを情報収集した。学内の取り組みとして、在宅看護学の教員および看護領域におけるシミュレーション教育の専門家との恊働により、SP参加型シミュレーション教育のコンテンツと実践方法を検討した。さらに、地域の訪問看護師を対象に高齢者SPに対し、緊急コール対応のシミュレーション教育のトライアルを行なった。卒前の教育としては、3年次看護学生を対象に認知症SP参加型のシミュレーション教育を行った。4年生に対しては救急場面における高齢者の対応をシミュレション教育で行なった。1年生に対しては、患者である前に「一人の尊い人間」という理解を深めるために、生活者を理解するための「傾聴・共感・受容」のコミュニケーションスキルが習得できるように、高齢者SPとのコミュニケーション教育プログラムを作成した。来年度5月に実施予定である。これらに協力してもらうためのSPをリクルートし、演技、フィードバック練習を繰り返し行った。 また、最終年度の看護OSCEに備えてOSCE実施経験の長い札幌市立看護大学のOSCEを見学した。また、学部長及びOSCEの実施委員長の教員にインタビューをさせていただき、全ての領域の看護教員に課題作成を依頼し、協力を得ることで、教員間のネットワークができ、またOSCEを実施することで結束ができるとのお話を伺い、多くの有益な情報が得られた。再来年度のOSCEに向けて教員間の協力体制を構築していく必要があると感じたため今後準備していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
低学年から段階的・継続的にコミュニケーション能力が向上するための4年間の体系的体験学習プログラムを構築する予定の中で、2年次生の教育プログラムが未作成である。昨年度、大学の異動したため教員連携がまだ十分にはできなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き高齢者SPを募集し、演技およびフィードバックの練習を行う。フィードバックは演習時にそので学習者の行動と発言に対してどう感じたかを伝えるため、習得に時間を必要とする。学習効果を高めるためにくり返し練習を行う。また、2年次生ののレディネスに合わせた目標とシナリオを作成し、高齢SP参加型体験学習を実施する。2020度のOSCE実施に向けて教員のFDおよび協力体制を整えていく。
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Causes of Carryover |
今年度は、新しく着任したばかりで、用務と重なったため当初予定していたヨーロッパ医学教育学会の参加を見送った。今年度は、今年度予定している模擬患者教育者学会に加えて、ヨーロッパ医学教育学会で発表および情報収集を行う。
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Research Products
(9 results)