2022 Fiscal Year Annual Research Report
Effective implementation of Two-week postpartum checkups and support of public health nurses for high-risk mothers.
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18K10647
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
谷野 多見子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 講師 (80587816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 和子 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (10300922)
前馬 理恵 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (50382354)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 産後2週間健診 / 乳幼児全戸訪問事業 / 母子保健 / 保健師 / 育児不安 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は産後2週間健診(以下、産後健診)の実施状況を明らかにすることで、受診を促進することである。妊産婦への保健師の支援を包括的に切れ目なく提供することを目指している。 自治体の協力を得て、乳幼児全戸訪問事業に参加した母親へ無記名自記式質問紙調査を実施した。配布は251名で83名から回答を得て、有効回答率は33.1%であった。 産後健診の受診希望の者は88.0%であった。産後健診の受診内容の希望(複数回答)は「子どもの診察」が88.0%で、「子どもの発育」が57.8%であった。産後健診を受診したものは60.2%で、受けた理由(複数回答)は、「お産した人は受けることになっていた」が66.0%で、「医師の奨め」が22.0%であった。相談内容(複数回答)は、「子どもの発育」が56.0%で、「乳房や授乳について」が52.0%であった。産後健診を受けて「不安が減った」者は70.0%であった。産後健診を受けなかった理由(複数回答)は「医師や助産師に奨められなかった」が33.3%で、「健診があることを知らなかった」が30.3%であった。産後健診の受診の有無で差があった項目は、育児の相談相手が小児科医と回答した者が受診群に有意に多かった。 産後健診は母親の健康に関するものであるが、子どもの健康面の相談を母親は希望していたと考えられる。産後健診の受診の有無と育児不安は関係がみられなかった。これは産後健診が医師から奨められ受診した者が多いことや、子どもの相談をしているため育児不安が軽減された可能性がある。産後健診は育児不安の軽減に役立っていたが、健診を知らない者がいることから、産後健診の周知が必要である。さらに、母親の健康状態の早期把握、また育児不安の軽減のためにも子どもの相談や診察の推進が望まれる。
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Research Products
(1 results)