2019 Fiscal Year Research-status Report
在宅死を可能にする基盤づくりの発展研究ー在宅ケア促進プログラムの展開と検証
Project/Area Number |
18K10650
|
Research Institution | Iryo Sosei University |
Principal Investigator |
スーディ 神崎和代 医療創生大学, 看護学部, 教授 (40452990)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹生 礼子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (80433431)
鹿内 あずさ 北海道文教大学, 人間科学部, 教授 (50382502)
川添 恵理子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (50550315)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 在宅看取り / 在宅療養 / 啓発プログラム / 事前指示 / 意思決定支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は①啓発プログラム動画用シナリオ(2018年度完成)を用いて動画作製協力者(市民ら・在宅医療医師・訪問看護師・ケアマネジャー)との撮影に向けての練習・最終リハーサルの実施・カメラマンによるカメラテストを2020年2月1日に完了したが、3月8日予定していた本撮影はCOVID-19感染予防のため止む得ず延期とし、2020年度内COVID感染収束後に撮影に向けての再調整を行う。②動画配信(デジタル・DVD)用プログラム評価案は作成済。③東北2か所(青森県・福島県)の小規模地域での啓発プログラム展開・検証を実施。両地域での検証において明確になった主なことは、a)その地域に存在する社会資源(在宅医療医師・看護師含)の有無と規模によって住民の在宅療養・看取りに関する意識が異なる、b)社会資源が一定程度あった場合でも在宅療養・看取りについての正しい関連情報が必ずしも住民に届いていない。④2020年度にプログラム展開予定の関東圏の2か所の地元協力者との調整・会場確保や在宅医療医師・後援依頼(茨城県)を完了。千葉県は内諾済段階であるがCOVID-19の収束時期によっては延期の可能性も視野に入れて研究計画の調整を図る。
主な研究成果・研究関連公表:①第24回日本在宅ケア学会学術集会②第28回日本健康教育学会学術集会③第39回日本看護科学学会学術集会(英語口頭)④日本在宅ケア学会誌NEWSLETTERNo.13「最期まで安心して暮らすための在宅ケアの取り組み」 メディア:①東奥日報朝刊(2019/8/31)②読売新聞朝刊折込(2019/12/16)③北海道新聞朝刊(2020/2/19)
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1)①啓発プログラム用動画作製に向けての最終リハーサル・カメラテスト ②啓発プログラム用評価票作成 ③東北2か所(青森県と福島県内の小規模地域)でのプログラム展開・検証と改善 ④2地域のプログラム展開御3か月時点のフォローアップアンケート評価と単純集計 ⑤2020年度にプログラム展開予定の関東圏2か所の地元協力者らとの交渉・調整を終了して・内諾を得る。これらの①~⑤は予定通りに完了した。 また、②及び③の結果の第25回日本在宅ケア学会学術集会で採択2本(2020/6/27)決定。 同学会で「最期まで安心して在宅で暮らすために:医療事前指示書」と題した市民公開講座主催予定であったがCOVID-19感染のために市民参加が不可となったが学術集会集に抄録掲載済。①については、動画出演ボランティア市民の練習やその目的などについて新聞の取材を受け、③の活動についても複数の新聞や地域医療組織HPなどでも報道・掲載。
2)やや遅れている点と理由:①2019年度中に撮影・編集終了予定であった動画撮影がCOVID-19のために(市民ボランティアの感染リスク軽減のため北海道緊急事態宣言を受けて)止む得ず延期した。感染収束次第、2020年内をめどに撮影完了予定とする。②2020年度プログラム展開予定地(千葉県)の詳細打ち合わせのための訪問も上記と同じ理由で延期となっているが、収束次第、詳細な打ち合わせを再開予定。
|
Strategy for Future Research Activity |
①COVID-19収束次第、2020年内の動画最終撮影・編集・配信予定(DVD/Web) ②HPへの研究結果連結試行予定 ③2021年度プログラム展開予定の関東以西の2地域の決定と交渉開始 ④2020年8月―9月に予定しているプログラム展開はCOVID-19の状況により (参加者の感染りスク軽減と広報期間確保)2021年への延期も視野に継続検討。尚、①と④)については配信と配信後のフィードバック評価は1年後ろ倒しになる可能性が高い。2020年度はCOVID-19収束後もプログラム展開に関わる人々の感染予防対策を図るための消耗品(消毒液・マスクなど)の購入、講座への参加人数制限、 会場の広さへの考慮をして大きめの会場確保も検討する。
⑤2019年度プログラム展開検証前後(展開当日と3か月後)結果の詳細分析・公表を予定通り実施予定
|
Causes of Carryover |
332,000円繰越金はCOVID-19のために延期となった動画作製・編集用(約20万)2020年度開催予定地での事前調整訪問の旅費(約13万円:76820円:スーディ、竹生:24509円、鹿内:8047円、川添:24624円)として充てる予定。 2020年度請求助成金:2か所でのプログラム展開・2019年度報告書印刷・学会発表・3か所での事前交渉(プログラム展開)に71万円(スーディ)事前調査交渉旅費・DVD郵送費・データ入力25万円(竹生)プログラム展開2か所旅費12万円(鹿内)プログラム展開2か所旅費12万円(川添) 2020年度内のCOVID-19感染収束が困難な場合は2021年度に順延とする計画。その場合は、プログラム展開に予定している旅費は2021年度に繰り越し、適切に計画に沿って運用する。
|
Remarks |
本サイトは現在構築中であり、一部活動のみ掲載。 2020年度内には科研研究報告書など連結予定
|
Research Products
(12 results)