2018 Fiscal Year Research-status Report
訪問看護師が在宅重症心身障害児の被虐待を見極める「アセスメントツール」の開発
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18K10651
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
西 留美子 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 講師 (20526131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益田 育子 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (60464781)
荒木田 美香子 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (50303558)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 在宅重症心身障害児 / 被虐待 / 訪問看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
訪問看護師は、家庭内の発見されにくい被虐待場面を把握する重要な役割を担っており、虐待対策の要となる可能性を有している。特に家庭内で過ごす重症心身障害児の被虐待状況は、我々の調査結果においても2割強の訪問看護師が延べ1,700の被虐待場面を経験していた。しかしながら、その実態を虐待として捉えた割合は、45.2%のみで、「どこからが虐待なのかわからない」など訪問看護師が個人の判断で被虐待を認識することへの困難さが示された。そこで、訪問看護師が把握した在宅心身障害児の被虐待場面を虐待として捉えるためには個人で虐待場面を認識する段階とそれを複数の訪問看護師で虐待として見極める段階の2stepが必要であると考えた。本研究では①1step:被虐待場面の気づきに用いる「認識の指標」の妥当性の検証、②2step:虐待として捉えるために用いる「見極めのアセスメントツール」開発、事例への適応可能性の検討③研修会開催とアセスメントツールの効果評価を行う。 本年度は、①1step:被虐待場面の気づきに用いる在宅重症心身障害児の「被虐待を認識するために指標」(被虐待38場面)の妥当性の調査を行った。デルファイ法を用いて、全国の小児訪問を実施している訪問看護ステーション2,985ヶ所の所長宛に郵送にて質問紙調査を2回行った。コンセンサスを得る同意率は70%に設定し、1回目の調査で70%に達成しなかった場面を修正し2回目の調査にて38場面は全て妥当性が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、「被虐待の指標」の妥当性の調査対象の選択(全国の小児看護を実施している訪問看護ステーションの選出)に時間を要したが、調査2回が終了し、分析もほぼ終了している事から概ね計画通りの進展であると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、「被虐待の指標」の段階の妥当性の調査が終了し、信頼性を得る調査を追加して準備を行っている。信頼性を図るための基礎資料として被虐待場面のDVD製作を行っているところである。
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Causes of Carryover |
全国調査を実施した結果、2回目の調査対象者数が予定数を下回ったことによる郵送費の減額、情報収集予定の学会参加が調査分析の時間的都合上、見合わせたことによる旅費の減額が生じた。来年度においては、信頼性を図る調査の基礎資料としてDVD製作を追加した為、これからの助成金を製作費の一部に使用する予定である。
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