2019 Fiscal Year Research-status Report
訪問看護師が在宅重症心身障害児の被虐待を見極める「アセスメントツール」の開発
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18K10651
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
西 留美子 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 講師 (20526131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益田 育子 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (60464781)
荒木田 美香子 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (50303558)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 重症心身障害児 / 被虐待 / 訪問看護師 / 被虐待の指標 / 在宅 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.「被虐待気づきの指標」の開発:「子ども虐待対応の手引き」の虐待項目を基本とし,先行文献から在宅重症児の被虐待場面を抽出、訪問看護師を対象とした被虐待の実態調査結果を検討にて、被虐待38場面を決定した。それを確認項目として、「被虐待気づきの指標」とした。 2.「被虐待気づきの指標」の妥当性の確認:在宅重症児への訪問実績がある全国の訪問看護ステーション2,985箇所の訪問看護師で在宅重症児5人以上の訪問経験又は、被虐待対応経験のある者を対象とした。デルファイ法にて、質問紙調査を2回行った。各被虐待場面について「被虐待気づきの指標」として妥当であるかを質問した。1回目調査で「被虐待気づきの指標」の妥当率が70%未満の2項目を修正し、2回目の結果は、全項目の妥当率98.1%-70.4%(平均87.9、中央値90.7)であった。 3.「被虐待気づきの指標」の信頼性の確認:研究2の調査対象で協力が得られた被虐待対応経験訪問看護師9名と未経験訪問看護師9名を2群に分け、「被虐待気づきの指標」を用いて在宅重症児の被虐待38場面に対する被虐待の気づきと認知の一致率を検討した。映像視聴後に被虐待の気づきの有無と気づいた被虐待場面の認知の有無及び認知の程度を被虐待対応経験の有無で一致率を算出した。在宅重症児の被虐待38場面の気づきの有無において、2群の一致率は、100-82.2%(平均91.9、中央値91.1)で、被虐待場面の認知の有無の一致率は、100-80.0%(平均91.1、中央値91.1)であった。いずれも経験の有無によるクロス集計(Fisherの正確確立検定)で有意差はなかった。気づきと認知の有無は一致率が高値であったものの認知の程度(疑わなかった/疑った/確信した)の一致率は100-55.6%(平均83.0、中央値84.4)で、「楽しみをあたえられない」等の低い項目が存在した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、開発した「被虐待気づきの指標」の妥当性の確認と信頼性の確認の調査を行うことができた。また、これらの分析にも着手することができたことからおおむね計画通りに研究が進展したと言える。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、調査においての分析が概ね終了している。本研究の課題について総括を行い研究成果公表を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
情報収集として参加を予定していた学会の参加ができなかったこと、調査範囲が予定よりも近距離であったことから調査費用が減額されたため。来年度は、研究成果の発表等の費用に充てる予定である。
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