2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a health education program targeting parents with low motivation for learning
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18K10660
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
高橋 佐和子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (80584987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 純子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (10436959)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 家庭教育 / 乳幼児 / 健康格差 / プログラム開発 / 認知バイアス効果 / 健康教育 / エンターテイメント・エデュケーション / ヘルスコミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、家庭教育力を底上げし、子どもの健康格差を解消するために、情緒・経験則システムによる認知バイアス効果を活用した「思わず興味を持ってしまう」情報発信・共有プログラム開発が目的である。 子どもの健康格差を解消する鍵は、生活習慣の確立の役目を持つ家庭教育力にあるが、近年その低下が著しい。家庭教育力の向上への対策は取られ始めているが、その情報や支援を得られるのは、もともと子どもの健康や子育てへの関心の高い家庭で、情報にリーチできない・しない関心の低い家庭の子どもとの健康格差はますます拡大している。そこで、エンターテイメント・エデュケーションの手法を用い、小学校入学前の保護者を対象に基本的生活習慣の確立を目指したプログラムを開発した。 エンターテイメント・エデュケーションとは「理論に基づくコミュニケーション戦略であり、望ましい個人、コミュニティ、組織、社会の変化を成し遂げるために、教育的、社会的な課題を意図的にエンターテイメント性の高いプログラムの企画、作成、普及の過程に織り込むこと」(Wang H, Singhal A 2009)と定義され、ドラマやアニメーションなどのプログラムを通して必要な情報が知らず知らずのうちに視聴者に伝わるという教育の戦略である。 エンターテイメント性の高いコンテンツの中にわかりやすい育児情報を織り込んだ「おもしろくてためになる」プログラムを、まずは対面式の講演形式で開発および実施した。その中で参加者間のネットワーキングづくりの重要性が明らかとなり、これを解決するために、対面式の講演で活用できる教材として「子育てあるあるすごろく」を開発した。参加者が短時間で楽しみながら心的距離を縮め、「子育ての大変な思い」を共有でき、安心感につながるなどの効果が得られた。また、時間を選ばす情報を得られる仕組みとして、動画を作成した。
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Research Products
(10 results)