2020 Fiscal Year Research-status Report
バーチャルな森林環境におけるストレス軽減効果の検証
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18K10663
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Research Institution | Wayo Women's University |
Principal Investigator |
新谷 奈苗 和洋女子大学, 看護学部, 教授 (70461324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 啓子 四日市看護医療大学, 地域研究機構 産業看護研究センター, 研究員 (00225377)
金子 健彦 和洋女子大学, 家政学部, 教授 (40233879)
坂口 俊二 関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (40249462)
丸上 輝剛 和洋女子大学, 看護学部, 講師 (40760012)
永岡 裕康 和洋女子大学, 看護学部, 講師 (80826694)
佐藤 郁代 奈良学園大学, 保健医療学部, 専任講師 (90604174)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 労働者 / ストレス / 森林環境 / サーモグラフィ / 唾液アミラーゼ / 心電計 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度実施した学生を対象とした予備実験の結果を受け、今年度は実際の労働者に対する実験を実施し、研究の成果をまとめる計画であった。しかしながらCOVID-19拡大に伴い、換気状況の不明確な恒温室での測定実施を行うことができなかった。 一方で本研究のベースとなるストレス反応の促進/緩衝要因については、従来から行っている質問紙調査の規模を拡大しつつ、継続している。その結果から「職業性ストレスを構成する要因の相互関連性」の論文を投稿、現在査読中である。また「バーチャルな森林環境におけるストレス軽減効果の検証」「SOC低下要因の検討」等々の学会発表を行ってきた。 今後、恒温室の換気状況を測定し、感染対策を検討するとともに、恒温室以外の疑似環境における測定可能性についても検討し、その結果を踏まえて実験方法を見直したうえで、労働者を対象にした実験を実施していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度実施した学生を対象とした予備実験の結果を受け、今年度は実際の労働者に対する実験を実施し、研究の成果をまとめる計画であった。しかしながらCOVID-19拡大に伴い、換気状況の不明確な恒温室での測定を実施することができなかった。 また、感染対策としてマスクの着用は必須であるが、その際、サーモグラフィを用いての体温測定方法に関する知見を集める必要があった。 そのため、労働者を対象とする実験に着手することができず、研究に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
恒温室の換気状況については、スモークテスター等を使用して測定、検証する。そのうえで、有効な感染対策について検討を行う。また、実習室等、換気の良い広い部屋を用いた場合の測定可能性についても検討する。 マスクを着用した場合の体温測定方法については、マスクを着用した場合の顔面の体温分布と、過去に測定していたマスクを着用しない顔面の体温分布を比較する等の実験を実施して、測定精度の維持を図る。
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Causes of Carryover |
COVID-19拡大により実験が滞留し、試薬、謝金および実験のための出張が制約された。また発表や情報収集を予定していた学術集会も延期や中止、Web開催などとなったため、出張費用が不要となった。 来年度は可能な方法を模索し、実験を実施する。
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Research Products
(2 results)