2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of excretion care guidelines useful for improving sleep-wake rhythms in elderly residents of long-term care insurance facilities.
Project/Area Number |
18K10666
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
小西 円 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30616131)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 介護保険施設 / 夜間睡眠 / 中途覚醒 / おむつ / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、介護保険施設入所高齢者の睡眠・覚醒リズム改善に有用な排泄ケアガイドラインの作成することを目指し、夜間の排泄ケア方法のうち夜間のおむつ交換について検討した。 今まで介護保険施設で実施した介入(排泄パターンが不明なため、終日おむつを使用する女性入所高齢者13名に対し、夜間のおむつ交換回数を定時2回から1回に変更し、睡眠変数等の変化を確認した)や実態調査(尿意の表出があるが夜間おむつ交換がある女性入所高齢者5名の夜間排泄状況と睡眠変数を確認した)を通し、1.夜間のおむつ交換回数を減らす介入効果は、認知機能やADLレベルと関連があること、2.夜間のおむつ交換は中途覚醒を引き起こす一方で、交換後の入眠を促す可能性があることの2点が示唆された。 上記は女性限定であったが、おむつの種類や当て方等には性別による違いがあることから、おむつ交換による睡眠・覚醒への影響にも性差があると考えたため、2023年度はおむつを使用する男性高齢者3名を対象とし、一律定時に行われる夜間のおむつ交換回数を減らす介入を行った。3名は全員80代であった。介入前後において、個人の尿量に変化はなかった。対象者の睡眠変数は、対象者1の総睡眠時間の中央値は、BL期678.0分、介入期723.0分であった。中途覚醒時間は、BL期12.5分、介入期20分、睡眠効率はBL期95.7%、介入期94.0%であった。同様に対象者2は総睡眠時間がBL期619.0分、介入期625.0分、中途覚醒時間がBL期42.0分、介入期38.5分、睡眠効率はBL期92.5%、介入期93.1%であった。対象者3は総睡眠時間がBL期509.0分、介入期541.0分、中途覚醒時間がBL期38.0分、介入期43.0分、睡眠効率がBL期84.7%、介入期87.0%であった。
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