2019 Fiscal Year Research-status Report
低酸素・低グルコース下における末梢神経軸索内ミトコンドリアの動態解析
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18K10678
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
菊池 真 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20404585)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ミトコンドリア / OGD / 末梢神経 / 軸索 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度までに確立した、ラット由来末梢神経初代培養細胞と、レンチウイルスを用いた軸索内のミトコンドリアを蛍光標識する方法を用いて、種々の条件下で軸索内のミトコンドリアの動態を観察した。 ラット由来末梢神経初代培養細胞の軸索におけるミトコンドリアの動態は、対照群、1%酸素群、低グルコース群、1%酸素+低グルコース(OGD)群のそれぞれの条件下で観察した。その結果、OGD群において、ミトコンドリアの輸送数の減少が観察された。輸送ミトコンドリア数の減少はシナプスの機能維持や、マイトファジー(古くなったミトコンドリアの分解)に代表されるミトコンドリアの代謝そのものに影響を与える可能性が考えられる。 さらに検討する項目はいくつかあるため、今後はミトコンドリアのサイズや、ミトコンドリア膜電位なども計測、観察をする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、低酸素・低グルコース(OGD)刺激による、軸索内ミトコンドリアの動態を観察で来ており、学会発表も行っているため、おおむね、当初の予定通り計画がすすんでいると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
さらにデータ数を増やし、輸送ミトコンドリアの数だけではなく、サイズやミトコンドリア膜電位も観察したい。
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Causes of Carryover |
初年度に本研究の主たるデータを取得するためのタイムラプス顕微鏡の不具合が発生し、初年度に行う予定であった培養実験を停止した。そのため、初年度に行う予定であった培養に用いる研究費が次年度使用額となった。また、新型コロナウイルスの影響で参加予定の学会が誌上開催となったため、旅費が次年度使用額に加わった。 次年度使用額分は培養等に用い、旅費に関しては国際学会にも積極的に参加することを考えている。
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