2021 Fiscal Year Research-status Report
サルコペニアを可視化する -拡散テンソル法を用いた骨格筋の機能描出-
Project/Area Number |
18K10682
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
大橋 鈴世 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50440889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生駒 和也 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50516044)
三上 靖夫 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80360030)
城戸 優充 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30729281)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | サルコペニア / 拡散テンソル法 / MR画像 / 骨格筋機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
サルコペニアは、超高齢社会に突入しているわが国において健康長寿の妨げになる要因として注目されている。サルコペニアの診断は身体機能・筋力およびバイ オインピーダンス法やDXAなどによる筋肉量の測定によって行われる。サルコペニアでは、骨格筋に脂肪浸潤、浮腫、線 維化、筋線維の質・サイズ・配向の変化 などが生じているとの報告があるが、このような筋の内部構造の変化を非侵襲的かつ定量的に評価し、筋機能との関連性 を明らかにする方法を確立することが できれば、今後のサルコペニアに対する研究に役立つものと考えられる。 本研究の最終目的は、MRIを用いた画像評価法である拡散テンソル法を骨格筋に用い て、骨格筋の機能を画像により描出することで、サルコペニアを可視化する というものである。 そのために、健常成人(非サルコペニア高齢者)およびサルコペニア高齢者に対し、筋力・身体能力を測定し、拡散テンソル画像との関連を検討することとし、現在データ収集を施行しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
現在,対象となる健常成人(非サルコペニア高齢者)およびサルコペニア高齢者を選定し,データ収集を進めつつあるがである.健常成人としては,一般 募集,京都先端科学大学で例年施行され ている地域在住高齢者を対象とした体力測定会に参加しているものを予定していたが,COVID-19の影響で,測定会が開催されず,健常者の対象集団の変更を一般の外来患者へ変更することを余儀なくされている.またサルコペニア高齢者については,当大学附属病院整形外科を受診中の患者の中から該当者を選定中であるがこちらも,これまで不必要な外来受診や検査受診などをすすめることが困難な状況であったため,データの収集が遅れているが,COVID-19の流行状況や政府勧告などの状況をみつつ進めているところである.
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度以降,COVID-19の流行により不必要な外来での検査が困難な状況であるが,状況をみつつ該当者を選定してまずサルコペニア高齢者の情報を収集していく予定である.健常対象者にも依頼し,検査を行う予定であるが,困難な場合は,入院患者の中から非サルコペニア高齢者を選定して検査を依頼する必要がある.
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Causes of Carryover |
健常成人症例として,他施設で施行されている検診参加者についてのデータの利用などを予定しており,施設間の情報共有などの点で,申請に時間を要したため,進行が遅れており,さらに今回のCOVID-19の影響により,検査が行いにくい状況になっているため遅延が生じている.MR検査が行えるような社会状況になれ ば,被験者への礼金(3000円)および,MR検査の費用(約30000円)×20名としての支出することを予定している.
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