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2022 Fiscal Year Research-status Report

サルコペニアを可視化する -拡散テンソル法を用いた骨格筋の機能描出-

Research Project

Project/Area Number 18K10682
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

大橋 鈴世  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50440889)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 生駒 和也  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50516044)
三上 靖夫  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80360030)
城戸 優充  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30729281)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2024-03-31
Keywordsサルコペニア / 拡散テンソル法 / MR画像 / 骨格筋機能
Outline of Annual Research Achievements

サルコペニアは,健康長寿の妨げになる要因となり,その予防・対策の確立が重要となる.サルコペニアでは,骨格筋に脂肪浸潤,浮腫,線維化,筋線維の質・サイズ・配向の変化などが生じているとの報告があるが,このような筋の内部構造の変化を非侵襲的かつ定量的に評価し,筋機能との関連性を明らかにする方法を確立することができれば,今後のサルコペニアへの対策樹立に役立つものと考える.拡散テンソル法(diffusion tensor imaging: DTI)は MRIを用いた組織の評価方法の一つである.中枢神経領域で急激に発展し,脳白質の内部微細構造の可視化,変性の評価などに臨床応用されている.一定の方向性(水分子の組織異方性)を持つ組織の構造評価に優れているため,神経組織と同様に組織異方性を有する骨格筋についてもその応用が期待されており,正常筋や損傷筋の評価に対する有用性が近年報告されている.本研究の最終目的は,MRIを用いた画像評価法である拡散テンソル法を骨格筋に用いて,骨格筋の機能を画像により描出することで,サルコペニアを可視化するというものである.
具体的には,サルコペニアを有する高齢者群と非サルコペニア高齢者群とにおいて下肢・体幹の骨格筋をMRI撮像し,そこから作成したDTI画像を用いて筋のDTIパラメータ(λ1,λ2,λ3,FA値(fractional anisotropy value))を測定する.得られたこれらのDTIパラメータと筋力,身体能力(歩行速度・バランス能力など)との相関を各群について調査することにより,DTIを用いた骨格筋の機能評価が可能であることを証明する.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

元来,健常成人としては,一般募集,京都先端科学大学で例年施行され ている地域在住高齢者を対象とした体力測定会に参加しているものを予定していたが,COVID-19の影響で,測定会が開催されず,健常者の対象集団の変更し,整形外科外来患者を対象とすることとなっている.またサルコペニア高齢者については,当大学附属病院整形外科を受診中の患者の中から該当者を選定中であるがこちらも,これまで不必要な外来受診や検査受診などをすすめることが困難な状況であったため,データの収集が遅れていたが,昨年度から状況緩和に伴い,MRI画像撮影や身体機能評価をすすめているところである.

Strategy for Future Research Activity

COVID-19による影響が緩和されたことで,外来でのデータ収集が可能となった.今後も継続して収集予定である.

Causes of Carryover

症例の収集が遅れており,MRIの撮影にかかる費用,データ解析・発表に関わる費用が予定よりも少なく生じたため.

URL: 

Published: 2023-12-25  

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