2018 Fiscal Year Research-status Report
Infrastructure development for systematic review and investigation of evidence practice gap in the field of rehabilitation medicine
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18K10690
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
百崎 良 帝京大学, 医学部, 准教授 (70439800)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | コクランレビュー / システマティックレビュー / リハビリテーション / 理学療法 / 作業療法 / 栄養介入 / エビデンス・プラクティス・ギャップ / 人工知能 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) 2008年から2017年の間に出版された理学療法関連領域コクランレビューを網羅的に検索、抽出し、対象疾患、介入、アウトカムを整理し、確固とした結論が出ているかどうか(conclusive evidenceの有無)を整理した。283件のコクランレビューが抽出された。結論の出ているコクランレビューは16件(5.7%)に過ぎなかった。結論の出ているコクランレビューは、そうでないレビューに比べ、選出された臨床研究数、参加症例数、共に多かった。結論の出ているコクランレビューは年々増加傾向にあることが分かった。理学療法に関するconclusive evidenceはまだまだ少なく、さらなる研究が必要であることが分かった。 2) リハビリテーション関連システマティックレビューに挑戦してみたい研究者を広く募集し、研究テーマを相談した。レビューの実施は2人以上で行うこととし、研究計画立案をサポート、PROSPEROへ登録を行った。文献スクリーニングやデータ抽出、統計解析に必要なソフトウェアの操作法に関して指導を行った。スクリーニング作業は手間と時間のかかる作業であるため、人工知能(AI)を搭載した文献スクリーニングソフト(Rayyan等)を活用することで研究協力者の負担の軽減した。そして研究成果の出版までを包括的にサポートし、急性期入院患者に対する作業療法士による退院前訪問指導の効果に関するレビュー、急性期脳卒中リハビリテーション患者に対する栄養介入効果に関するレビューなどを出版した。 3) 今後、エビデンスと診療のギャップの検討に必要なDPCデータを入手することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年次の目標であった理学療法に関するconclusive evidenceに関する研究を出版することができた。リハビリテーション関連システマティックレビューに関する研究支援も徐々に実施でき、システマティックレビューを複数出版することができた。次年度のエビデンスと診療のギャップの検討に必要なDPCデータを入手することができ、そちらの研究も始めることができるようになった。人工知能を用いたシステマティックレビューのサポート体制の整備を開始することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
1) 引き続きシステマティックビューのサポートを行っていく。義歯使用の嚥下機能改善効果、胃ろう患者に対する半固形栄養剤の有効性、脳卒中に対するボツリヌス療法の安全性、脳卒中に対する末梢磁気刺激に関するコクランレビュー(アップデート)、サルコペニア嚥下障害に対するリハビリテーション、肺がんに対する活動量増加、在宅がん患者に対するリハビリテーションと栄養介入、大体骨近位部骨折に対するリハビリテーションと栄養介入、急性入院患者に対するリハビリテーションと栄養介入に関するシステマティックビューを出版していく。 2) DPCデータベースを用いて、心不全に対するリハビリテーション、大腸がんに対する術前リハビリテーション、間質性肺炎に対する早期リハビリテーションなどに関するエビデンス・プラクティス・ギャップについて検討を行う。
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Research Products
(10 results)