2018 Fiscal Year Research-status Report
作業参加が疾病予防・死亡率・QOLに及ぼす影響;地域中高年者の12年後の追跡調査
Project/Area Number |
18K10704
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
今井 忠則 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (70381423)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 作業療法学 / ヘルスプロモーション / 予防医学 / 社会参加 / 作業科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
ある個人にとって大切な活動に満足に従事できること,つまり作業参加(occupational participation)は,本人の健康と生活の質(QOL)にとって重要である。しかし,その根拠を疫学的に実証した研究は少ない。この問題意識に基づき,申請者は,茨城県の地域中高年者約500名を対象に2007年から2009年にかけて各1年間の追跡調査を実施した。そして,作業参加と健康関連QOL及び生きがいとの肯定的関連を報告してきた。本研究では,さらに長期的視点で,作業参加が疾病予防・死亡率・QOL等に及ぼす影響を明らかにし,作業参加が健康の決定要因であることの,より強固な疫学的根拠を創出することを目的とする。そのため,本研究では同コホートを対象として12年後の追跡調査を実施する。本研究は作業療法の基本的仮説を実証する学問的意義と,予防・健康増進(ヘルスプロモーション)における作業療法サービスを促進する実践的意義がある。 初年度となる平成30(2018)年度は,研究遂行のための組織形成と調査票作成等の準備を行った。研究協力機関である茨城県立健康プラザの管理者及び介護予防推進部と研究遂行のための協議を複数回行い,役割分担を確定した。また,研究補助者となる大学院生の募集及び教育を行った。データ管理・分析に必要な機器を揃え,データベースの構築を行った。また,調査票のスコアリングプログラムを購入した。 次年度は調査対象者への事前通知,倫理審査,調査の実施を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,初年度となる平成30(2018)年度は,研究遂行のための組織形成と調査票作成等の準備を行った。研究協力機関である茨城県立健康プラザの管理者及び介護予防推進部と研究遂行のための協議を複数回行い,役割分担を確定した。また,研究補助者となる大学院生の募集及び教育を行った。データ管理・分析に必要な機器を揃え,データベースの構築を行った。また,調査票のスコアリングプログラムを購入した。
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Strategy for Future Research Activity |
次(2019)年度は調査対象者への事前通知,倫理審査,調査(郵送と訪問)の実施を予定している。調査実施は11月頃を予定している。その1ヵ月前に葉書による事前通知を行い回収率の向上を図る。倫理審査は10月までには承認を得る予定である。
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