2020 Fiscal Year Research-status Report
抑うつや不安症状を有する軽度認知症患者に対する認知バイアス修正の効果検証
Project/Area Number |
18K10713
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
田平 隆行 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50337432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田山 淳 長崎大学, 教育学部, 准教授 (10468324)
小川 豊太 (濱口豊太) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80296186)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ABM / 反応時間 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は,認知症患者および軽度認知障害(MCI)に含有率の高い抑うつ状態や不安などの心理症状に対する認知的側面への新しいリハビリテーションプログラムとして認知バイアス修正(Cognitive Bias Modification:CBM)を導入し,その効果を明らかにすることである. 本年度は,COVID-19の影響により通所介護事業所の閉鎖および外部者の立ち入り禁止が続き,対面でのデータ収集が全くできなかった. 昨年までのデータの集計と論文作成に終始した.抑うつ及び不安症状を有する軽度認知症高齢者8名(男性2名,女性6名,平均年齢87.5±6.2歳,MMSE24.8±4.2)の注意バイアス修正(Attention Bias Modification;ABM)の反応時間とMMSE,行動心理症(Neuropsychiatric Inventory;NPI),老年期うつスケール(Geriatric DepressionScale15;GDS15)との因果関係を検証したが,データが少ないためか全て有意な関係は認められなかった.脅威刺激を標的とした反応時間と,中性刺激を標的とした反応時間の割合(バイアス率)はBPSDと弱い関連の傾向を示した.しかし,事例の感想としてABM実施後,「少し楽になった」,「集中できた」などの肯定的意見も聞かれたため,今後のデータ集積にて効果が期待できる.特に,不安やうつが軽度であるMCI高齢者に多かったため,心理症状が軽度である高齢者に効果が予測され,次年度のデータ集積で検証したい.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は,COVID-19の影響により通所介護事業所の閉鎖および外部者の立ち入り禁止が続き,対面でのデータ収集が全くできなかった.そのため来年度まで延長した.
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Strategy for Future Research Activity |
対面でのデータ収集が可能な通所介護施設を探すと同時に現在の研究協力施設の研究開始に向けて準備を進めておく.
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Causes of Carryover |
今年度COVID-19によって施設でのデータ収集ができなかったため,今年度は旅費を中心に使用予定である.
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Research Products
(11 results)