2020 Fiscal Year Research-status Report
Preventive effect of early rehabilitation program using cognitive behavior therapy for insomnia
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18K10716
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐藤 大介 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (00381682)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
主に二点実施し成果を得た。 第一に、不眠障害の診断を有する17名を対象にパイロット調査を実施し、認知行動療法の早期リハビリテーションプログラムの実施可能性及びユーザビリティを検討した。その結果、ユーザビリティに課題は示されなかったが、脱落率を考慮してプログラム構成要素を改定することの必要性が示唆された。そこでプログラム構成要素を簡潔にし、1テーマを1セッションで完了できるようセッションの内容を改定した。 第二に、不眠障害に対する認知行動療法を用いた早期リハビリテーションの効果の有効性を評価した。睡眠衛生教育と身体エクササイズを組み合わせた介入を受けたコントロール群、不眠障害に対する認知行動療法を用いた早期リハビリテーションを受けた試験治療群の両群間で、主観的睡眠の質における有意な違いが認められた。不眠障害に対する認知行動療法を用いた早期リハビリテーションにより睡眠状態の悪化をきたす参加者はおらず、また、睡眠薬の減薬による有害事象が生じた参加者はいなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
不眠障害に対する認知行動療法を用いた早期リハビリテーションを実施し、不眠症状及び睡眠の質への有効性を評価するという本研究課題について、パイロット調査および短期的効果の検証を実施し、結果を分析するに至っている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで実施した不眠障害に対する認知行動療法を用いた早期リハビリテーションのフォローアップ調査を実施し、不眠症状及び睡眠の質への有効性についてサブグループ解析を用いた中長期的効果の検証を行う。さらに、その成果を用いたスタッフマニュアルの拡充につなげていく。
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Causes of Carryover |
不眠障害を対象とした認知行動療法を用いた早期リハビリテーションプログラムの中長期的効果の検証について、リクルート準備、試験実施施設の受け入れ作業が次年度にずれ込んだため、その分の経費が次年度に繰り下がった。 令和3年度は次年度使用額を試験実施にかかる謝礼費用、報告書作成費用として支出する。
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