2021 Fiscal Year Research-status Report
発達障害に併存する視覚性認知機能障害の早期検出と実用性の研究
Project/Area Number |
18K10722
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
金子 真人 国士舘大学, 文学部, 教授 (40448923)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 視覚性認知機能 / 視知覚分析 / 立方体透視図 / 視線追跡 / 線画同定課題 / NCC |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、第一に、就学前後に著しく発達する視覚性認知機能の評価指標を立方体透視図(CCT)の定性的評価法にて作成することである。 第二に、就学直後の児童に併存する視覚性認知機能の偏りを早期に検出し、書字習得上の困難を事前に予測するため就学前6歳から小学校3年まで最大4年間の追跡調査を行うことである。 第三に、立方体透視図の概念が未分化な定型発達児の「見えたもの」をことばにて単語化を求める質的分析と、eye-tracking法によるCCTの形態注視時間と注視点を量的に算出することである。 第一の目的に関しては検査法の標準化まで終了した。第二の目的である早期発見に関しては、コホート研究による追跡調査を企図していたが、今回の感染拡大のため第二の目的に対する集団的調査研究は頓挫している。 研究4年目に当たる令和3年4月から令和4年3月は、既に令和2年から通知された一斉臨時休校の影響からはじまり、小学校の授業が再開後も感染拡大防止のための一定距離の確保など検査計画の遂行が難しい状況が続いている。そのためコロナ感染予防対策の中でのコホート研究は諦める決断をした。そのため最終年度の研究は、第三の目的であるeye-tracking法によるCCTの形態注視時間と注視点を量的に算出することを目指すことへ傾注する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍にて小学校児童に対する対面での評価が困難なため。
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Strategy for Future Research Activity |
小学校児童との対面での評価を「ことばの教室」の担当教諭とともに可能性を模索中である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍によりデータ収集が行えなかったため。
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