2022 Fiscal Year Research-status Report
Development and assessnemt of mental and physical activation system for hematopoietic cell transpalant patients
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18K10728
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
大須賀 美恵子 大阪工業大学, ロボティクス&デザイン工学部, 教授 (10351462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 雄真 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 血液内科診療主任 (90792052)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 無菌環境 / ストレス緩和 / 造血幹細胞移植患者 / 歩行リハビリテーション / プロジェクションマッピング / インタラクティブ動画 / 体験共有 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) 無菌環境の患者のためのメンタルケアシステムの患者への適用は,2022年度も新型コロナ感染リスクのため,実施できなかった.2021年度に着手した新規方式(スヌーズレン,具体的には光や音など複合感覚刺激を用いた癒し空間の創出)のストレス緩和システムについて,ベッドを覆うテント状の個人用のスヌーズレン空間を考案し,光ファイバーを用いた刺激装置を試作した. 2) 患者と家族をつなぎ体験共有を実現する360度リアルタイムインタラクティブシステムも患者適用は行えなかったが,画質と遅延を改善する2つの方法を考案してプロトタイプを作成した.方法1はwebカメラを遠隔から操作するもので,超広角(100°),高解像度(1080p/60fps)のwebカメラ(HD682H,VITADE社製)と,回転音が小さくモータの速度・位置を制御できるKeiganMotorを用い患者はモニタで相手の顔や物・景色を見ながら,スマートフォンの画面を操作する.この操作情報をKeiganPi(特別仕様のRasberryPi)を介してモータに伝える.家族側のKeiganPiを遠隔操作することで遅延を低減した.方法2は360度カメラ(THETA Z1,リコー)を用いる.全周映像を共有し患者側で切り出すのではなく,患者側のタブレットからWi-Fi経由で家族側のTHETAを直接操作するようにし,操作性と画質を改善できた.これらのプロトタイプと既存製品(Kubi)を用いて各5分程度ずつ,看護師長に家族役の実験担当者との対話を行ってもらい,患者への適応可能性を議論した. 3) 病棟廊下での歩行リハビリテーションを楽しくするための装置については,評価実験に着手できていない.自宅でのリハビリにスムーズに移行するためのウエアラブルデバイス導入についてリハビリ医と議論した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍により病院での実証実験がまったく行えなかったため,要素技術とプロトタイプの開発を行なうことしかできなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染防止のための制限が解除され次第,予定している計画を進める.
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Causes of Carryover |
予定していた評価実験が行えず,論文・学会発表に至る成果も得られなかったことから,予算執行しなかった.2023年度は,評価実験のため消耗品購入や機材運搬,学会参加費・旅費に充当する.
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