2020 Fiscal Year Research-status Report
脊髄損傷麻痺筋に対する周波数変調式磁気刺激・ボツリヌス毒素併用療法による治療効果
Project/Area Number |
18K10739
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
松永 俊樹 秋田大学, 医学部附属病院, 准教授 (50312715)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 磁気刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
脊髄損傷後の麻痺四肢に対するリハビリテーションでは、麻痺に加えて痙性による筋緊張亢進が四肢の可動性や随意性の改善を妨げる一因となる。今回、脊髄損傷麻痺筋に対する新たなリハビリテーション治療アプローチを開拓する目的で、周波数変調式磁気刺激・ボツリヌス毒素併用療法による動物実験を企画した。研究方法の概要は、脊髄損傷不全麻痺モデルラットを作成し、麻痺下肢に対して周波数変調(1~100Hz)方式による磁気刺激を行って麻痺の回復を促すとともに、ボツリヌス毒素注射を併用して痙性改善効果を得られるか検証するものである。令和元年度の計画では,主に以下の研究予定だった。ラット不全脊髄損傷モデル(胸椎下位レベル)20例を作成し、周波数変調刺激群および定周波数刺激群の二群に分ける。損傷後3日目より磁気刺激装置による麻痺筋の刺激を開始する。刺激は右総腓骨神経に対して行い右前脛骨筋のトレーニング効果を検証する(左側は対象側とする)。刺激は周波数変調刺激群では、周波数変調方式(1、5、10、20、50、100Hz)で周波数毎に5秒間ON/5秒間OFFを繰り返し、定周波数刺激群では、標準的な20Hz刺激5秒間ON/5秒間OFFを繰り返しと し、1日1時間で3週間行うものとする。評価は筋質重量、等尺性筋収縮力、組織学的・組織化学的検索にて行う。等尺性筋収縮力は、総腓骨神経にスライド式刺激電極を用い測定する。組織はmyosin ATPase染色により遅筋であるタイプ1線維、速筋であるタイプ2A・2B線維に分類し、分布および大きさを比較する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予備実験で実験に用いる連続磁気刺激装置の稼働に改善点が必要であることが明らかになり,令和元年度から開始予定であった。しかし,連続磁気刺激装置の刺激コイルが故障していることが明らかとなり,修理を依頼しているが,機器が国外製で新型コロナ感染のため対応がすすまず。動物実験を開始できなかった。新型コロナ感染による影響が改善されれば実験を開始したいが現状見通し不明瞭な状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
磁気刺激コイルが修理されれば実験を開始開始する予定であるが現状見通しがたっていない.
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Causes of Carryover |
連続磁気刺激装置の刺激コイルが故障していることが明らかとなり,修理見積もりなど対策を依頼していたところ,新型コロナ感染のため対応がすすまず。動物実験を開始できなかっ た。磁気刺激コイルが修理されれば実験を開始開始する予定である。
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