2022 Fiscal Year Annual Research Report
Visualization of speech intelligibility for the purpose of speech training for the deaf and hard of hearing
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18K10741
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
安 啓一 筑波技術大学, 産業技術学部, 講師 (70407352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
灰谷 知純 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 感覚機能系障害研究部, 流動研究員 (90804500)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 吃音 / MRI / 白質 / 角回 / 流暢性 / デフォルトモードネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
発達性の吃音と脳の神経接続および機能的接続(デフォルトモードネットワーク)の関係を明らかにすることを目的とする。本研究では吃音の治療前後の脳神経の機能的・器質的な違いについて着目し,これまでに130件以上の実験データを得ている。去年度に引き続き,感染症対策による実験の制限のため,今年度はMRI実験のうち,統制群の28名分のデータ収集を行った。介入後の患者及び実験協力者に対して再度実験を行うことが難しかったため,これまでに得られた約実験データから被験者の属性に合わせた分析を進めた。これまでに、脳機能構造測定として脳の白質(神経繊維)の接続を測定する拡散テンソル画像法にて角回白質部分の接続性が低下していることを報告している(Yasu, et al. , 2018)。本年度は拡散テンソル画像の分析および安静時脳活動の分析を行った。その際に,これまでに群間差の示された角回およびブローカ野を関心領域(ROI, region of interest)とした解析を進めた。引き続き統制群が足りない状況のため,公開データセットの調査および予備的な解析を進めた。MRI画像データの解析環境整備として,国際標準規格であるBIDS(Brain Imaging Data Structure)形式でのデータ保存のための変換作業を行った。さらに解析の方法としてHCP pipelineおよびfMRIprepの環境を整備した。アウトリーチ活動として,論文の公開および吃音の聴覚フィードバックに関係する,音声の音響分析の分野での学会発表を行った。
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