2019 Fiscal Year Research-status Report
脳卒中片麻痺の上肢運動解析:CI療法は真に麻痺を回復しているか?
Project/Area Number |
18K10758
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
藤澤 祐基 杏林大学, 保健学部, 講師 (50612587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡島 康友 杏林大学, 医学部, 教授 (50160669)
中野 尚子 杏林大学, 保健学部, 教授 (90549106)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 三次元動作解析 / 自由度 / 脳卒中片麻痺 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は3次元運動解析システムはPOLHEMUS社製LIBERTY本体と体表貼付式の小型センサーを用いて脳卒中片麻痺の麻痺手の機能回復を定量化し、片麻痺患者の麻痺手において上肢パフォーマンスの向上と3次元動作解析結果の乖離(もしくは一致)を示すことである。測定は簡易上肢機能検査(STEF)検査1~検査10について右上肢の示指基部、橈骨遠位端、尺骨遠位端、内側上顆、外側上顆、肩峰の三次元座標を取得し、健常者による自由度指標の考案、脳卒中片麻痺患者に対する横断研究、介入研究を予定している。
令和元年度は健常者を対象に指標の検討を中心に進め、以下の進捗があった。
1.自由度指標の検討 利き手健常者に対して動きを抑制するために各々装具を装着し、簡易上肢機能検査(STEF)遂行時の手関節、肘関節、肩関節の三次元座標を求め、上肢動作中の自由度指標を検討した。上肢拘束の有無を比較した場合、拘束条件では回内外の同期性指標は高く、遠位と近位の移動距離比率は大きくなっている傾向があった。つまり、手首・肘の自由度の制限を手首、肘の評点から算出した回内外の同期性指標、遠位と近位の移動距離比率により定量化できる可能性が示唆された。急性期脳卒中片麻痺患者に対して測定を行い、健常者拘束条件との違いを明らかにし、パフォーマンス指標(STEF得点等)との比較を行うことで片麻痺患者麻痺手の上肢パフォーマンスの向上と3次元動作解析結果の乖離(もしくは一致)を示すことを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
指標の開発に遅れがあった。年度末から予定していた急性期脳卒中片麻痺患者に対する計測が新型コロナウイルス感染症の影響で困難となった。
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Strategy for Future Research Activity |
7~8月 急性期脳卒中片麻痺患者に対する横断研究、シングルケーススタディ 10月~12月 急性期脳卒中片麻痺患者に対する介入研究
研究の途中経過を随時学会等で公表する。
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Causes of Carryover |
学会参加費、旅費について個人研究費での支出であったため次年度使用額が生じた。 これらは次年度学会参加費に計上する予定である。
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