2021 Fiscal Year Annual Research Report
Feasibility, safety, and efficacy of pediatric constraint-induced movement therapy for patients with upper extremity hemiparesis.
Project/Area Number |
18K10768
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
児玉 典彦 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (40278833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道免 和久 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50207685)
内山 侑紀 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (50725992)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 実行可能性 / 安全性 / 上肢集中訓練 / 小児上肢麻痺 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は対象者2名にConstraint induced movement therapy(CI療法)を実施した。2名とも麻痺手の活動を評価するJobsen Taylor Test of Hand Function Test(JTHFT)と麻痺手の日常生活での使用を評価するPediatric Motor Activity Log-Revised (PMAL-R)において改善を認めた。麻痺手の機能評価であるFugl-Meyer Assessment(FMA)では1名が改善し, これらの改善は療法終了6ヶ月後まで維持している。 研究期間を通して, 20歳未満の児童6名にCI療法を実施した。介入前FMAは66点満点中30点以上の対象者が2名, 20点台が2名, 10点台が2名であった。介入前後の変化では, FMAが介入前に20点以上であった4名は改善したが, 10点台の2名は変化を認めなかった。 JTHFT, PMAL-Rは1名を除き改善した。長期効果の検討では, 4名がCI療法終了1年後まで, 1名が6ヶ月後までフォローアップを終了した。CI療法前後で変化を認めなかった1名以外は, 改善した上肢機能を介入終了後も概ね維持していた。以上から, 小児例に対するCI療法は, 成人を対象とした従来のCI療法と同様に, 長期的に麻痺手の改善をもたらす可能性がある治療手段であると考える。 安全性に関しては、全対象者で介入中の有害事象を認めず訓練を終了した。実行可能性に関しては, 5名は目標とする計30時間の訓練を達成したが, 1名は研究者側の管理不備により訓練時間が30時間に満たなかった(合計28時間)。 本研究期間内に, 脳画像に基づいた改善の検討は実施していない。 今後は症例数を増やし, CI療法後の麻痺手の改善にどのような神経基盤の変化が関連しているかを調査していく必要がある。
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