2019 Fiscal Year Research-status Report
精神障害者ピアサポーター養成プログラムの包括的な評価研究
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18K10780
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
田中 悟郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (00253691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲富 宏之 京都大学, 医学研究科, 教授 (10295107)
太田 保之 西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (50108304) [Withdrawn]
中根 秀之 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (90274795) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 精神障害 / ピアサポーター / リカバリー |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は介入群のみを対象にパイロット研究を行い、ピアサポーター養成プログラムの内容を確立した。先行研究(当事者研究, 2001; Wellness Recovery Action Plan: WRAP元気回復行動プラン, 2002; Corrigan et al, 2012; Repper, 2012; 相川, 2013; 精神障がい者ピアサポート専門員養成のためのテキストガイド第3版, 2015)を参考にプログラム案を作成し試行した。本プログラムの目的は、認知(自動思考)の修正(セルフスティグマの軽減)と、それに伴う気分・感情の改善、そしてより適切な対処行動(ピアサポート)の獲得によるリカバリーの推進である。初回のセッションでは、プログラム全体のオリエンテーションをするとともに、各参加者の困っている問題や場面について聞き取り、本プログラムを通して改善が期待できる目標について話し合う。プログラムは、毎回ワークシートを配布し、それに沿って進める。リーダー(スタッフ)は、実施者用マニュアルに基づきプログラムを実施する。2年目は、精神科外来通院中で、本研究の目的及び方法を説明し同意が得られた精神障害(DSM-5)を有する人を対象に確立したピアサポーター養成プログラムを実施した。最終的に蓄積されたデータをもとに、ピアサポーター養成プログラムが精神障害者のリカバリー及びQOLに及ぼす影響について多変量解析を実施し、より効果的なピアサポーター養成プログラムを確立する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
精神科外来通院中で、本研究の目的及び方法を説明し同意が得られた精神障害(DSM-5)を有する人を対象に確立したピアサポーター養成プログラムを実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
精神科外来通院中で、本研究の目的及び方法を説明し同意が得られた精神障害(DSM-5)を有する人を対象に確立したピアサポーター養成プログラムを実施する。
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Causes of Carryover |
理由:研究分担者が令和元年度に予定していた研究の遂行にやや遅れが見られたため。 使用計画:研究分担者が令和元年度に予定していた研究も含め、令和2年度に取り組んでいく。
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