2020 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive evaluation study of the peer supporter with mental disorder training program
Project/Area Number |
18K10780
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
田中 悟郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (00253691)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲富 宏之 京都大学, 医学研究科, 教授 (10295107)
太田 保之 西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (50108304) [Withdrawn]
中根 秀之 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (90274795) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 精神障害 / ピアサポーター / リカバリー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、精神障害者のピアサポーター養成プログラムを開発し、その効果について評価研究を行うことを目的とする。令和2年度も、精神科外来通院中で、本研究の目的及び方法を説明し、同意が得られた精神障害(DSM-5)を有する人を対象に確立したピアサポーター養成プログラム(全5回、各3時間、月1回;ピアサポーターによるリカバリーストーリー、疾患・障害の心理教育、元気を回復するために、ストレス対処法、修了式)を実施した。令和2年度は、コロナ禍のため、オンラインも活用しながら、研究を遂行することができた。本精神障害者ピアサポーター養成プログラムは、昨年度と同様に、①障害者当事者は「Expert by Experience(経験のある当事者専門家)」、②ピアサポーターと専門職が共同創造(co-production)、③様々な気持ちの言語化及び主体的・対話的な学びの推進、などの理念のもと実施した。令和2年度は新たに、対面とオンラインを組み合わせた多様なグループワークを実施した結果、プログラム受講者及びピアサポーターの語りの中にプログラムの有効性に言及する内容(例:「悩んでいるのは一人ではないと感じることができた。参加しやすい雰囲気で参加できた。否定する人がいなくて話を真剣に聞いてくれたことが良かった。またこういう集まりがあったら参加したい」、「自分の弱みとかを素直に話せる場であるのがすごくいいと思った。リカバリーの仕方を考えることができる。自分の思うことを口に出し、聞いてくれる人がいることはとても良い」、「リカバリーストーリーやグループワークでお話しいただく中で、皆さん自分自身を持っていると思った。自分の経験を意味づけしている」)を確認することができた。
|
Research Products
(1 results)