2019 Fiscal Year Research-status Report
脳卒中リハビリにおける運動イメージ訓練開発のための経時的脳機能計測
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18K10790
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Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
下田 信明 東京家政大学, 健康科学部, 教授 (00275786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 秀樹 杏林大学, 保健学部, 教授 (20612576)
武田 湖太郎 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (50618733)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 手の心的回転課題 / 脳機能 / 課題遂行方略 / 運動イメージ / 男女差 / 利き手 / 脳卒中 / 加齢 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は手の心的回転課題遂行における①応答時間の男女差,②高齢者の能力の違いによる遂行方略差について明らかにした. ①応答時間の男女差:健常若年男性15名,女性15名を対象に手の心的回転課題遂行における応答時間を計測した.その結果,女性の左手写真への応答時間は男性のそれよりも長かった,また,男性は左手写真と右手写真で応答時間に差がなかった一方,女性は左手写真への応答時間が右手写真より長かった.これらの結果は,手の心的回転課題遂行における男女の能力差や脳機能差を示唆している. ②高齢者の能力の違いによる遂行方略差:健常高齢者106名を対象に手の心的回転課題遂行における応答時間を計測した.その結果,応答時間が短い対象者グル-プにおける手背写真の応答時間が,長い対象者グル-プのそれと異なるパタ-ンを示した.この結果は,手の心的回転課題遂行能力の違いが遂行方略に影響していることを示唆している. これら2つの研究結果は,今後,手の心的回転課題をリハビリテーションに応用する際の基礎的知見となり得る.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験環境整備に時間がかかったため,および年度の後半には新型コロナウイルスの影響により実験遂行が滞った.
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Strategy for Future Research Activity |
・健常左手利き・右手利き者における手の心的回転課題遂行時の脳機能デ-タを取得する ・健常男女における手の心的回転課題遂行時の脳機能デ-タを取得する ・脳卒中片麻痺患者における手の心的回転課題遂行時の脳機能デ-タを取得する
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Causes of Carryover |
・国際学会などに参加できなかったため ・対象者謝金などの使用できなかったため
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