2021 Fiscal Year Research-status Report
脳卒中リハビリにおける運動イメージ訓練開発のための経時的脳機能計測
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18K10790
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Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
下田 信明 東京家政大学, 健康科学部, 教授 (00275786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 秀樹 杏林大学, 保健学部, 教授 (20612576)
武田 湖太郎 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (50618733)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 手の心的回転課題 / 脳機能 / 利き手 / 加齢 / 課題遂行方略 / 課題遂行能力 / 運動イメージ |
Outline of Annual Research Achievements |
学会発表を1件行い,図書を2件執筆した.学会発表では,手の心的回転課題遂行における課題遂行能力が遂行方略に与える影響について報告した.手掌写真においては,対象者の年齢にかかわらず,運動イメ-ジ方略を用いて課題を遂行していた.一方,手背写真においては,中年者群,高齢者群における課題成績が不良な者は,良好な者と異なり,運動イメ-ジ方略を用いていた.この研究結果は,今後,手の心的回転課題をリハビリテーションに応用する際の基礎的知見となり得る. 図書の1件目,ADL第2版では,ADLの概念と範囲について執筆した.リハビリテーションにおいてADLがなぜ重要なのか,ADL・IADLの概念と範囲における変遷の歴史,定義などを記載した.また,脳卒中と脊髄損傷における介助方法・練習指導方法の動画を作成し,本書全体の編集を行った.図書の2件目,動画で学ぼう PT・OTのためのハンドセラピィでは,コラムを執筆し,本書全体の編集を行った.コラムでは,「右手の第2指と第4指の長さの割合は人によって違う,男女でも違う.それはなぜ?その影響は?」と題し,右手の第2指と第4指の長さの割合が胎生期の男性ホルモン暴露量を反映しているとされることとそのことがどのように行動や健康に影響を与えるかについて簡単に説明した.編集では,ハンドセラピィ全体の要点が読者に平易に伝わるよう意識した.これらの図書執筆・編集をする際,本科研費研究を通して得た知識・知見を役立てた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により実験遂行が滞った.影響の具体例は,実験対象者として予定した高齢者や脳卒中片麻痺患者は新型コロナウイルス罹患による重症化リスクが高いため対象者募集をすることができなかった,若年者や健常者においても新型コロナウイルス罹患リスクはあるため対象者募集をためらった,研究分担者とのミーティングが十分にできなかった,などが挙げられる.
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Strategy for Future Research Activity |
・健常左手利き・右手利き者における手の心的回転課題遂行時の脳機能デ-タを取得する ・健常男女における手の心的回転課題遂行時の脳機能デ-タを取得する ・脳卒中片麻痺患者における手の心的回転課題遂行時の脳機能デ-タを取得する
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Causes of Carryover |
(理由)国際学会などに参加できなかったため.また対象者謝金などの使用ができなかったため. (使用計画)実験用備品を購入する.対象者謝金、学会参加,投稿論文校正などに使用する
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Research Products
(3 results)