2021 Fiscal Year Annual Research Report
Effectiveness of Locomo25 score for exercise guidance aiming to prevent dementia
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18K10800
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Research Institution | Osaka Kawasaki Rehabilitation University |
Principal Investigator |
中村 美砂 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 教授 (70285386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今岡 真和 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 講師 (40780961) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ロコモティブシンドローム / 認知機能 / 身体活動 / 地域在住高齢者 / コロナ禍 / フレイル / 口腔機能 / 転倒不安 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度もコロ禍が続き、外出制限や地域でのイベント活動が制限されている中で地域在住高齢者を対象とした身体活動を測定するための活動量計を用いた検証研究を行うことは困難であった。そのため、これまで得られた知見を論文にまとめて発表した(PeerJ, 2021)。内容は、ロコモ群において毎日2.29 Ex以上の身体活動がロコモ25スコアを改善するだけでなく、認知機能も高めることが示唆された。したがって、認知症の予防のために運動または生活活動量の改善を開始する時期を決定するのにロコモ25スコアの低下が有用な評価指標となることが考えられた。さらに2021年度に明らかにしたコロナ禍における外出制限により地域高齢者で転倒不安が増加していることを論文発表し(Psychogeriatrics, 2021)、 その対策として自宅でもできるフレイル予防策の検証を介入研究として行った。具体的には口腔、運動、認知機能を向上させる課題を盛り込んだ日めくりカレンダー作成し、地域在住高齢者に配布し3ヶ月間毎日これらの課題に取り組んでいただいた。その結果、カレンダー使用群は、未使用群と比較して有意に転倒不安が低下し、また「むせること」が緩和された。以上の結果より今回作成したカレンダーは高齢者の歩行能力への自信と口腔、咽頭機能の向上に効果のあることが示唆された。今回の課題内容は、今後のロコモ・フレイル・認知症予防策を立案していく上での参考資料となると考える。
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