2019 Fiscal Year Research-status Report
バドミントンのシャトルヒッティングに関する神経科学的研究
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18K10813
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
須田 和裕 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 准教授 (70192135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西平 賀昭 筑波大学, 体育系(名誉教授), 名誉教授 (20156095)
麓 正樹 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (40339180)
碓井 外幸 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (60389822)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | バドミントン / 動画 / 運動関連脳電位 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、飛んでくるシャトルを瞬間的に正確に捉えるまでの の活動を運動関連 電位、シャトルを空間的に認知した脳の活動を事象関連電位の一つであるP300電位で捉え、シャトルをヒットした瞬間を運動神経の間接的反映である筋電図で測定し、バドミントンのヒッティングの特性を神経科学的に明らかにすることである。平成31年度は特に運動関連電位に関する実験を行った。平成30年度に作成した、バドミントンのプレイ中の動画を利用した。これはサーバーがロングサービスを行い、レシーバーがクリア、スマッシュ、ドロップで返球し、さらにそれを相手側(サーバー)が打球するというものであった。この動画に脳波解析用のトリガーとして使える小さいウインドウを入れた、このウインドウは通常時、白、トリガー発生時に黒に変化する。これをフォトトランジスタで電気信号に変換し脳波解析用のトリガーを発生させた。実験参加者にはこの動画を見せ、クリア、スマッシュ、ドロップに対して打球する瞬間にボタン押しをさせた。実験参加者の頭皮上に脳波用電極を付け脳波を測定した。電極は国際10ー20法のF3、Fz,F4,C3,Cz,C4,P3,Pz,P4,O1,O2に着けた。さらには眼電図の電極を顔面4か所に着け、水平眼電図、垂直眼電図を測定した。トリガーを基準として加算平均を行い、運動関連脳電位を測定した。現在、測定した脳波にノイズ混入の有無をチェックし、ノイズが入った試行があればこれを解析から取り除き解析の精度を上げる作業をした。さらに実験参加者を増やしデータの信頼性を高めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験参加者の予定の調整が順調に進まなかったので実験が遅れた。特に春休みに実験を多数計画していたが、新型コロナの影響で実験を中止せざるをえなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナによる影響が小さくなったら実験を開始したい。また新しい実験条件のための動画撮影、編集を行う予定である。
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Causes of Carryover |
物品を節約することができた。また学会が新型コロナウイルスの影響で紙上開催となったなど旅費を計画より少額しか使わなかった。次年度は必要な物品、旅費に使う計画である。
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Research Products
(1 results)