2020 Fiscal Year Annual Research Report
The physical activity and fitness to improve the higher-order cognitive function in preadolescent children
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18K10823
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Research Institution | Asia University |
Principal Investigator |
東浦 拓郎 亜細亜大学, 国際関係学部, 講師 (50436268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金田 健史 白鴎大学, 教育学部, 教授 (00406232)
福本 寛之 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (00779308)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 体力 / アジリティ / 敏捷性 / スキル / 巧緻性 / 認知機能 / 実行機能 / 認知的柔軟性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、児童期の身体活動量・体力と実行機能(高次認知機能)の関係とその神経メカニズムについて明らかにすることを目的とした。 平成30年度、令和元年度の研究成果として、体育授業におけるボールゲームは実行機能、特に認知的柔軟性にポジティブな影響を及ぼすことが示唆された。 令和2年度は各体力要素(スピード、敏捷性、巧緻性、持久力等)と実行機能との関係を検討した。なお、令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、密閉された実験室内で行われる神経生理学的実験の実施が困難であった。そこで、実行機能テストを複数用い、間接的に神経メカニズムについて推察することを試みた。また、協力校の確保も難航を極めたことから、対象を中学・高校生に拡大し、実験を実施した。本実験はサッカー部に所属する生徒27名(13-18歳)を対象に、体力・ドリブルテストと認知機能テスト[ストループテスト、Trail Making Test(TMT)]を実施し、体力・ドリブルテストと認知機能テストの成績について相関分析を行った。その結果、ストループテストの色条件及び不一致条件の成績とアジリティテストの成績との間に負の相関関係が認められた。また、TMTのパターンAの成績とドリブルテストの成績との間に正の相関関係が認められた。これらの結果から、敏捷性はより高次な認知機能である実行機能(抑制)を含む認知機能に、ドリブル技術は視覚探索や視覚情報処理速度に関連する認知機能に関係することが示唆された。
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Research Products
(2 results)