2020 Fiscal Year Research-status Report
スポーツツーリズム参加人口拡大にむけたスポーツツーリストの理解
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18K10825
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
備前 嘉文 國學院大學, 人間開発学部, 准教授 (80584804)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 制約 / 交渉 / レジャー活動 / スポーツイベント / スポーツツーリスト / 参加費 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は該当研究の最終年度であった。当初の予定では、マラソン参加ランナーを対象にもう1度オンラインによるアンケート調査を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全国のマラソン大会がほぼすべて中止となったため計画の変更を余儀なくされた。今年度最終の調査を実施するかに関しては、現在感染拡大状況を鑑みて検討中である。一方で、これまでの研究成果に関しては、着実に成果を挙げられています。前年度に奈良マラソンの参加者を対象に実施した調査で得られたデータを用いて、マラソン大会に宿泊を伴って参加したランナーと、地元地域から日帰りで参加したランナーのマラソン大会への参加に伴い生じる制約を比較した論文が同志社スポーツ科学に掲載が決定した。この論文では、まずマラソン参加者の大会参加費に関する意識を明らかにしたうえで、マラソン大会に参加するにあたり生じる制約の中でも特に金銭的制約に焦点をあてて、比較検討をおこなった。調査および分析の結果、マラソン大会に参加するランナーは与えられた情報をもとに、参加費に関する内的参照価格を形成していることがわかった。また、対象としたマラソン大会のように中核都市で開催されるマラソン大会であっても、東京や大阪と言った大都市で開催されるマラソン大会と同等の参加費を徴収しても参加者は満足していることが明らかとなった。今回用いた手法では直接的な因果関係を示すことはできないが、大会が提供するサービスや設定に対する評価も参加費に対する認識に繋がっているのではないかと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでの期間に得られた研究成果を研究者が所属する国際学会で発表する予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2020年度はすべてキャンセルとなった。よって、研究年度を1年延長した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も国際学会の開催は不透明な状況にあるが、それらも踏まえて研究成果の発表方法について検討したいと思っている。具体的には論文または著作物として刊行することも考えている。
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Causes of Carryover |
進捗状況にも記載したように、当初の予定では研究成果を所属する国際学会で発表する予定であった。しかしながら、2020年度は予定していたすべての国際学会の開催がキャンセルとなったため、次年度使用額が生じた。研究期間を1年延長し、2021年度に開催される国際学会に参加するか、著作物としてこれまでの成果を公表したいと考えている。
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Research Products
(1 results)