2019 Fiscal Year Research-status Report
筋力トレーニングに伴う動脈硬化機序の解明-動脈粘性の役割に注目して-
Project/Area Number |
18K10826
|
Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
河野 寛 国士舘大学, 文学部, 准教授 (40508256)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 動脈粘性 / 動脈コンプライアンス / 動脈スティフネス / 筋力トレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度において,筋力トレーニング実施者14名および一般若年男性23名の動脈コンプライアンス,βスティフネスおよび動脈粘性を評価した。その際,動脈コンプライアンスおよびβスティフネスにおいては先行研究と同様に,筋力トレーニング実施者の動脈硬化が進んでいることを確認したが,動脈粘性については増加傾向を示すものの有意ではなかった。したがって,令和2年度においては結果を明確にするためにサンプルサイズの拡大を予定していた。しかしながら,2月下旬に新たな測定開始の準備を完成させたが,COVID-19の影響により,人を対象とした実験が難しくなったため,実験自体を断念した。 そこで,現在測定済みの被験者のデータをさらに詳細に分析することとした。全被験者(37名)を対象とし,動脈粘性と血圧および動脈硬化度との相関関係を検討した。結果として,動脈粘性は,頸動脈の収縮期血圧(r=0.408, p<0.05),頸動脈の脈圧(r=0.447, p<0.01)およびβスティフネス(r=0.459, p<0.005)とは有意な正の相関関係,頸動脈コンプライアンス(r=0.470, p<0.005)とは有意な負の相関関係が認められた。またステップワイズ分析を行った結果,頸動脈コンプライアンスのみが採択された。筋力トレーニングによる動脈硬化のメカニズムには動脈粘性が関与している可能性が示唆された。いずれにせよ,サンプルサイズを拡大していき,明確な結果を示すことが求められる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
これまでに取得した被験者のデータをすべて見直し,活用できるデータをマイニングに加えて,本学で実験できる準備を整えた。そのことで,学内にいる筋力トレーニング従事者の測定を実施する予定であったが,感染症拡大のため予定していた実験がすべてキャンセルとなった。
|
Strategy for Future Research Activity |
COVID-19次第ではあるが,大学施設内に学生を含む被験者や検者が入れるまで実験を行うことは難しい状況である。入構制限が解除され次第,今後の測定を進めていく予定である。また人を対象とした実験のため,アルコール消毒,マスク,フェイスガードを準備して,感染防止対策を万全にすることが求められる。
|
Causes of Carryover |
感染症拡大に伴い実験が実施できなかったため。
|