2020 Fiscal Year Research-status Report
筋力トレーニングに伴う動脈硬化機序の解明-動脈粘性の役割に注目して-
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18K10826
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
河野 寛 国士舘大学, 文学部, 准教授 (40508256)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 動脈粘性 / 動脈コンプライアンス / 動脈スティフネス / 筋力トレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は,筋力トレーニングが動脈粘性に及ぼす影響を明らかにするために,すでに測定が終わっている筋力トレーニングを実施している若者(R群)と一般若年男性(C群)を比較する横断的研究を実施し,頸動脈コンプライアンスが有意に低く,βスティフネスが有意に高かく,動脈粘性については,R群(1694±647 mmHg・s/mm)がC群(1379±508 mmHg・s/mm)よりも高値を示す傾向があることを報告した。今年度は,筋力トレーニングによって動脈粘性が高まるかどうかについて,エビデンスレベルを高めるために,R群のサンプル数を増やすことを目的として,横断研究を追加する予定であった。しかしながら,COVID-19の感染拡大を受けて,すべての実験を中止せざるを得なかった。 その一方で,本研究の根幹である動脈粘性の分析について,新システムを構築することに注力した。具体的には,頸動脈の血管径を自動分析するソフトの開発を行った。今後,これまでのデータを分析し直して,より精度の高いシステムへと改良を重ねる予定である。それと同時に,実験が実施できる状況が整った場合,横断研究を追加して行っていく準備をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
VOVID-19の感染拡大によって実験の実施が難しい状況であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
動脈粘性の分析システムを再構築すること,さらには感染症が収まった段階で実験を再開する予定である。そのための準備は整っている。
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Causes of Carryover |
COVID-19の感染拡大のために,実験が中止したため。
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