2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of simple gait analysis to prevent frailty and fall and effects of pole walking
Project/Area Number |
18K10845
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kyoto Medical Center |
Principal Investigator |
松井 浩 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (60792950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
二連木 晋輔 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (70741156)
山内 賢 慶應義塾大学, 体育研究所(日吉), 教授 (70230307)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | フレイル / 改訂J-CHS / ポールを用いた歩行 / 歩幅 / 歩容 |
Outline of Annual Research Achievements |
歩行に不安を抱えており、転倒リスクも高い高齢者にとって、ポールを用いたウォーキングは気軽に取り組めて、かつ安全で効果の高い運動療法と考えられている。そこで、通常歩行に比べてポールを用いたウォーキングがフレイル予防や転倒リスク低減に役立つかを検証した。高齢者53名をスクリーニングし、25名をリクルートした。日本版CHS基準を用いてプレフレイル14名とロバスト11名に分類した。研究デザインは導入期間(run-in period、5週間の普通歩行+運動後のミルクプロテイン補給)を用いた介入試験である。導入期間後、普通歩行継続群(歩行継続群)とポールを用いたウォーキング群(ポール群)の2群に非無作為に割付し、5週間の運動介入を行った。両群とも、体育館の200mランニングコースにおいて、COVID-19感染対策としてマスク着用のため、被験者の判断で無理がないように配慮した上で、運動時の主観的負担度を数字で表した自覚的運動強度(RPE)で「ややきつい」を目標にするよう指示した。1回30分間、週に3回(月・水・金)、運動後にミルクプロテイン15gを摂取させた。脱落者を除いた歩行継続群(6名)とポール群(7名)を最終解析に用いた。導入期間前後、運動介入中・介入後にフレイル判定、握力、体脂肪量、骨格筋量を測定するとともに5m歩行テストの動画解析で歩行速度と歩調、歩幅、を測定した。普通歩行による導入期間後に、速度と歩幅はプレフレイル該当者では改善がみられたが、ロバスト該当者では有意な変化はみられなかった。ポール群ではプレフレイル該当者には歩幅に改善傾向がみられたが、歩行継続群では有意な改善はみられなかった。プレフレイル該当者に対して、たんぱく質摂取を取り入れたポールウォーキングは普通歩行継続よりも歩行の改善に役立つ可能性が示唆された。
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